ACT2 カルデア戦闘服 ガンド時止めセックス編
(ぐだシェ 時間停止・乳首責め・見せつけ・レイプ・ぐだおくんがゲスで遅漏・恋人)
「ああ、ごめんね、君。さいきん何度もレイシフトしているだろう? そのせいで、君の魔術礼装の魔術回路に問題が生じているようだ。でも、大丈夫。このダ・ヴィンチちゃんにお任せあれ! 二日もしたら治るようになんとかしてみるよ。その間、なにが起きてもいいように、カルデア戦闘服を身に着けていてほしいんだ。一番被害の少ない魔術礼装だからね。よろしくたのむよ」
ダ・ヴィンチちゃんにそう言われて、俺はカルデア戦闘服で過ごすことになった。このぴっちりした戦隊もののスーツのような恰好は正直なれなくて恥ずかしいのだけれど、他の魔術礼装が使えないんだから仕方がない。それに、確かに何があるかわからないのだから、普段着じゃなくてこれを着ておくのは賢明な判断に思えた。
「先輩、大丈夫でしたか?」
俺が工房を出ると、待っていたマシュが心配そうに声をかけてきた。
「うん。大丈夫。他の礼装は完全にダメになってるみたいだけど、これだけはまだ不具合が少ないみたいで。しばらくはこれを着てすごすよ」
「そうですか。カルデア戦闘服には、問題はないんですか?」
「いや、それが......、」
「どうかされましたか、せんぱ、」
ガンド、と小さく唱えると、こちらを心配そうに見つめるマシュがカチンと氷のように固まった。
「ほんとに固まるんだ......」
俺は彫像のように固まったマシュをしげしげと眺める。ぴくりとも動かないマシュのほほにそっと触れると、ふにゅ、と柔らかな感触がした。スタン状態になってもそこはやわらかいまんまなんだな、といやに冷静な考えが頭に浮かぶ。
『ガンドは絶対に使っちゃダメだからね。本来の効能が拡張されてしまっていて、敵サーヴァントでない相手まで無制限に時を止めることができてしまうんだ。君がよしと言うまで相手はずっと時がとまったまま。そんな恐ろしいことがおきるわけ。まあ、君さえなにもしなければ、普通と変わらないし大丈夫なんだけど......。そうだよ、』き・み・が! なにもしなかったらね!』
工房で再三言われたダ・ヴィンチちゃんのこの念押しに念押しを重ねた忠告をあっさり破ってしまったのはとても悪い事をしたとはおもうけれど、そんな強い魔術が使えると聞いて使ってみたくならない魔術師は絶対いないだろう。俺だって、無制限のガンドが使えるなんていう大魔術師の気分を味わってみたいのだ。
マシュは相変わらずこっちを心配する表情のままカチンと固まっていて、俺はそのほっぺをもにもにやっている。これ以上はなんかセクハラみたいだな、と可愛い後輩に申し訳なくなってきてしまった。
「解除」
「――――い、う、うわっ! せんぱい、今、なにか......」
「どうした、マシュ?」
「い、いえ、なにか頬にさわった感覚が」
「風じゃないか?」
「そうでしょうか......。なんか、もにもにっと」
「き、気のせいだろ」
しまった、スタン最中の接触はあとから感覚として残るのか。好き放題してしまい、ばつがわるくなった俺はあわてて誤魔化して、マシュの背中を押した。
「そ、そういえばロマンが呼んでたような......呼んでなかったような......もにょもにょ」
「あ、そうなんですか?」
「そうなような気がしなくもないから、行った方がいいよ」
「あ、はい。先輩ありがとうございます」
マシュが俺を疑うことを知らなくてよかった~~~~! 適当なことを言ったにもかかわらず、真面目で素直なマシュは従ってくれた。ロマンの所へ行くと言って、俺に向かって一礼すると、マシュはその場を去った。バレなくてよかった、とほっと一息つくと、俺は周りを見渡し、誰もいないことを確認すると小さくガッツポーズをした。
こんな都合のいい能力が手に入ったんだ、やるべきことは一つだ。悪戯に決まってる。触っても俺だとわからないなら、スタン付与していろんなこと(あんなことや、こんなことだ)やり放題じゃないか! ヤッホー! 俺はあまりのことに小躍りしそうになった。
そうと決まればやるしかない。向かうはマイル―ム。そこにいるのは――――愛しの劇作家様・シェイクスピアだ。
・・
マイルームの中を覗くと、丁度シェイクスピアがアンデルセンとなにやら談笑しているところだった。シェイクスピアのやつ、俺以外のやつの前で楽しそうにしちゃって、と少し嫉妬してしまう。
俺はそこで「ガンド」とつぶやくと、右手がぱっと光り、二人の動きが止まった。
「ちょっと失礼するよ」
マイルームに入ると、ルームを陣地作成技能によって書斎にしていたようで、文机と多量の本棚がそびえ立つ空間になっていた。シェイクスピアは二人掛けのカウチにごろんとあお向けにねっころがっていて、アンデルセンはデスクに向かって頭を抱えた状態で固まっていた。
おおかた、修羅場中のアンデルセンをシェイクスピアがいたずらにからかっては遊んでいたのだろう。小悪魔め。そうやって、だれに対しても優位に立って弄ぶのが大好きなのだ、この劇作家は。
こうなったら、マスター兼恋人の俺がお仕置きってやつをしてしかるべきじゃないか? そうだろう。そうに決まっている! マスターである俺にはシェイクスピアに対する監督責任があるんだ!
俺はカウチに寝転がったシェイクスピアにそろりと近寄ると、つんつんと高い鼻を触って動かないことを確認した。やっぱり、きっちりとガンドが効いているみたいだ。そのまま俺はするすると手を下に持ってゆく。
オレンジの大きなリボンネクタイを外して、プチプチとベストとシャツをはだけさせる。そこから手を差し入れて、さわさわと胸を撫で触った。
薄く胸毛におおわれた胸は、単純に年と室内働きが多いせいか適度に柔らかく気持ちいい。そのまま胸の突起に手を這わせ、かりかりと引っ掻くようにして弄んだ。
シェイクスピアはこういうふれあいをすると、大抵「男の胸など触って、楽しいのですか? 変態ですぞ、マスター」と煽るようなことを言ってはあまりさせてくれない。だから、そこは未だ未開発のまま、ぽつんとつつましく鎮座している。
こうなったら、ここをたくさんいじめてあげようじゃないか。腫れて、衣服が擦れるたびに気になってしまうくらいにしてやったら、俺のことを変態だなんて言えないはずだろう。
そうと決まれば、と俺はがばりとシェイクスピアのシャツをさらに大きくはだけさせ、左の胸にしゃぶりついた。
ここは、これからすごくスケベなで素敵なおっぱいになるんだぞシェイクスピア! お前の知らないうちに!
物音ひとつしない部屋に、ちゅぱちゅぱっという下品な水音が響く。余った右手でぐにぐにと、乳頭や、乳輪、そして壮年男性のやわらかい胸板を三百六十度あますところなく堪能する。しかしひときわ強く吸い付いて、じゅぽん! と口をはなしても、そこは何の反応も示していなかった。ガンドの影響だ。スタン状態があまりにも強力なので、乳首に与えられた快感(ダメージ)はそれが解けるまで対象を襲うことはない。
「はあ、反応が見えないと、分かりにくいなあ」
これだけ一生懸命舐めしゃぶっても、シェイクスピアのかわいい乳首はまだなにもしらない処女のようにぽつんと鎮座している。それがかえってどうにもいやらしくて、戦闘服にぴっちりと張り付いた股間が膨らむのを感じた。でも、これはまだだ。俺はぐっと我慢してシェイクスピアの衣服を戻していく。
外していたリボンネクタイをどうにかむすんだところで、一息つく。あとは、バレないように今しがた入ってきたばかり、という顔でマイルームの入口に立つだけだ。
「――――解除」
そう時を動かせば、アンデルセンのカリカリとペンを滑らせる音がマイルームに戻ってきた。
それと同時に、
「おや、マスター............ッ!? あ、ひっ、なに」
寝転んでいたシェイクスピアがばっと起き上がって、胸を押さえてシェイクスピアがびくびくと反応を示し始めた。
「どうした、劇作家」
アンデルセンが悲鳴につられてばっと振り向く。
「は、ひっ!? っい......や、......胸が、あ、ひゃあっ、むずむずしてっ」
かき抱くようにして上体を丸め、シェイクスピアが甘い声を漏らした。俺はにやにやする口元をとっさに隠す。すごいぞシェイクスピア。処女乳首なのに、ばっちり感じてるじゃないか。
「げ、げきさっか!? な、なんだ、どうした」
「あっ、見ないんっ......でくぐっださい、......アンデルセっ! ......ぜーっ......ん、ああああっ」
「お、おい、大丈夫か。ってマスター、いたのかバカめ! シェイクスピアがおかしい!」
ぶるぶると震えて悶絶するシェイクスピア。もしかして、これだけでイっっちゃったのかな。とんだ淫乱サーヴァントだ。アンデルセンは突然の出来事に目を白黒させて、狼狽しながら俺を呼んだ。
「ああ、いや。ごめん。術式の暴走みたいでさ」
「ごめん......もくぐっ! そお......はー......はーっ......っっ!はぁッ......は......はーっ......あ......っ......っっ......! っ......っ! そもお! ありっ、ます、かっ!」
「くっ、もう喋るな劇作家! 耳に毒だ!」
長い時間受けた乳首への責め苦が一気に押し寄せ、顔を耳まで真っ赤にして、息も絶え絶えに反論してくるシェイクスピアのエロい姿に、アンデルセンの童貞も限界みたいで、若干前かがみになりながら声を出した。
「この、バカマスター! またなにかやったろう! 痴情のもつれに俺を巻き込むな、凡夫!」
「だから、術式の暴走で......」
「嘘こけ! 白々しい。あらかたまたシェイクスピアで遊んでいるんだろう。ふんっ、俺はこれで失礼する。このバカマスターめ。恋人だかなんだか知らないが、馬にでも蹴られて死んでしまえっ」
「あはは」
アンデルセンは前かがみのまま、俺を散々罵倒して部屋を去って行った。遊んでいるだなんて失礼だな。俺としてはプレイかお仕置きと言ってほしいところだけど。
「ねえ、シェイクスピア」
俺は、ぜえはあと息を荒くしているシェイクスピアを見た。ようやく快楽の波がおさまってきたのか、シェイクスピアは涙目でこちらを睨んできた。そんなことしてもかわいいだけだぞおじさん。そんなことを思いながら、俺はソファに近づく。
「ま、マスター。なにごとですかな」
「何事、って。おじさんが一番よく分かってるんじゃない?」
さっきまでだらしなく喘いでいたというのに、シェイクスピアはすっかり何もなかったかのようにつんとすましてそう言うので、いじめてやりたくなってしまう。
分かってるんじゃない? と聞くと、シェイクスピアはもじもじとためらった。そりゃあ、突然乳首でめちゃくちゃ感じてましたなんて言えないよなあ。
「シェイクスピア。お前もよく聞くじゃないか。『いまのお気持ちは?』って。俺、答えてくれないとわからないなあ」
「そ、それは」
「ほら、おじさん」
「うう」
泣きそうな顔も可愛いよおじさん。俺がそっとソファの隣に腰をかけると、おおげさにびくんと肩を跳ねさせた。
「その、急に」
「急に?」
「ち、乳首が......」
恥じらって詳しくは語らないシェイクスピア。でも、俺はもっとその口からいやらしい言葉が聞きたいんだ。
「いってくれなきゃわかんないなあ。レポートはもっと詳しく、だろ?」
「急に、じんじんして、その、」
「それで? アンデルセンはもういないんだし、はっきり言っちゃってもいいんだよおじさん」
「マスター、いじわるはもうやめてください!」
肩に頭を乗っけてすっと胸をベスト越しに触ると、シェイクスピアは、んんっというくぐもった喘ぎ声を漏らした。
「感じてたんでしょ。アンデルセンの前で。えっちだったなあ、おじさん。胸だけでさあ、あーんなにあえいで。気持ちよかったんだ」
「ま、マスターの仕業でなければあんなことにはなりません! なにをなさったのですか」
「まあ、それは内緒」
「マスター! 意地が悪いですぞ」
「だって、お前がアンデルセンなんかといちゃつくから」
「彼は普通に友人だと何度言えば分かるのですか」
「だってシェイクスピアは俺のだろ。俺のサーヴァントだろ。こうやって、ずっとさ。気持ちよくなって、俺のことだけ考えてくれよ」
すがるように、言う。俺とシェイクスピアは恋人だなんて言ったって、サーヴァントとマスター、故人の英霊と一介の人間という関係であって、人間(ヒト)同士のそれとは違う。
だから、俺はいつだって不安なのだ。いつ、シェイクスピアに見限られるか。そのほの暗い不安が、俺にそんなことをさせる。快楽で支配してしまえば、俺だってシェイクスピアをモノにできるって、信じて疑わないのだ。
「吾輩、そういうマスターの愚かなところ、かわいらしくて好きですけれど。こう性的な手段に訴えられてはかないませんな」
シェイクスピアは呆れたようなまなざしで俺を見た。まだ胸が痛みます、と言ってさすさすと胸を触って、ン、と声を漏らすシェイクスピアはやさしかった。
「シェイクスピア、好きだよ」
だから、俺を受け入れてほしい。もっともっと、俺に溺れて、みっともない雌奴隷になってほしい。俺は同時に「ガンド」と言って、シェイクスピアの時を止めた。
・・
シェイクスピアが座ったままの状態で動かなくなったのを確認すると、俺は慣れた手つきでマイルームのラックから潤滑剤を取りだした。
そして、シェイクスピアを寝転んだ状態にすると、ベルトを外して下ばきをずり下げた。そして、ローションを手にびしゃりと掛けると、後孔に塗りこめる。力が抜けているため、ぐにぐにと何の抵抗もなく入っていくのがなんだかおもしろい。
「シェイクスピア、こんなにするする入っちゃってるぞ~。いいの?」
返事がないのは当たり前なのに、そんな声かけをしながらそこをほぐしていく。前立腺あたりをぐりぐりと触っても、反応はない。ここを触られるとひんひん泣いて善がるのを知っているだけに、ガンドを解いたときどうなるか楽しみでつい執拗にいじってしまう。
ぐにぐに押したり、かりかりと爪で引っかいたり。顫動こそしないが、固められたところに戻ろうと異物である俺の指をきゅうきゅうと締め付けてくるシェイクスピアの腸内がかわいい。内臓にかわいいだなんて、俺っておかしいのかな。自嘲しながら指を動かす。
「ねえ、挿入してもいい? 抵抗しないと、知らないうちにハメられちゃうよおじさん」
じゅぽん! と指を抜いて、スーツの中でぎゅうぎゅうに張り詰めた俺の一物を取り出した。
「おじさんがえっちだったから、もうこんなになっちゃってるよ。責任とってね」
ぴたりと尻穴にそれを当てる。ここに入るときは、いつも緊張してしまう。
「入れるからね......」
ぬぬぬぬ、とスタン状態になったシェイクスピアのアナルに、俺の一物が入っていく。
「はは、きつ......。あんなにほぐしたのに、意味なかったかな」
入ってるのに、なんにも反応を返さないシェイクスピアの腰を両手で抑えると、ごつごつと乱暴に腰を動かした。シェイクスピアは、あまり深く挿入するような体位は好まない。まして、俺なんかに好き勝手されるようなのなんてなおさらだ。セックスでも主導権をとりたがるシェイクスピアにしてみれば、ドギースタイルで犬のようにがんがん突かれるなんて、死んでも嫌だろう。
でも、今は一切否定の言葉は聞こえない。世界に名を轟かせたウィリアム・シェイクスピアの弁舌爽やかな諭説は、なんの役にも立ちはしない。
「だって、はあ、なんにも言えないもんねッ、おじさん」
は、は、は、と俺の息遣いと、ぶちゅぶちゅというローションがシェイクスピアの腸内からあふれる音だけがマイルームに響く。スタン状態のシェイクスピアは、こんな風に自分が好きにされているなんて知りもしないだろう。それが余計に興奮した。
「は、はあ、ねえ、奥まで入っちゃいそうだよ......」
柔らかい肉壁に導かれ、するすると俺の陰茎は奥へ奥へと導かれた。とうとう普段は入ったことのないような場所へと到達し、こつんと奥の壁へと突き当たった。
「はは、ああ、ねえおじさん。ここ、結腸じゃない? 知らないうちに、ここ入れちゃったらどうなるかな」
俺は笑って、そこをごつごつと突いた。すると、雁首がぐぷんと入る感触がして、ここが結腸かと思う。
「入っちゃったよ、おじさん。男の子宮。なかで出されちゃったら、孕んじゃうかも」
ぐぽぐぽと雁首をとっかかりから引き抜き、次にねじ込むというピストン運動を繰り返す。知らないうちに結腸を開拓されているだなんて、シェイクスピアは思わないだろう。
ここで解除したなら、きっと気持ちいいに違いない。
俺はぐぷっとまた陰茎を結腸の奥に押し込むと、「解除」と言った。
「あ、マスター。なんで吾輩転がって、え、あ、あ、なに、んっ! これ、急に入って、あああああ!?!?!?」
「おじさん、ちょっと、締め付けすぎっ」
急に動き出した直腸は、容赦なくぎゅうぎゅうと締め付けてきた。高まる射精感に任せて、俺はそのまま中に出してしまう。
「あ、あ~~~~っ! なかっ、なにか出て、ひっ、ますたー、あ、え、痛っ、奥、ガンガンするぐっ! 痛いでぁッ! す、な......にぎぃッ! これ、なんでっ」
前立腺を触られたときの快感と、今出された精液が中に入っていく感覚が同時に襲ってきたことに驚いてシェイクスピアはびくびくと体を跳ねさせた。直後、痛い、痛いと振り向こうとしながら失敗してソファに顔を打ち付けているのはきっと結腸を開かれたときの感覚が一気に押し寄せてきているからだろう。
ばたばたと暴れるシェイクスピアを押さえながら、俺はその痛いほどの締め付けにまた勃起し、射精した。
「あ、また出るっ、出るよシェイクスピア、お前の一番奥に!」
「え!? ――――ア、あ、ンがッ、あ、奥、奥にぎぃッ! 来てるふっ! っ! えぐられて......はーっ......っははっ! ぁッぇっん! ......、なっぁ! ......かごりごりって、...わがあっ! はい、なに......が、ヘンですっ! マスタ......ー、何をッ」
直腸を時差つきで同時に犯されて、シェイクスピアは善がり狂った。
バックだから表情があまりうかがえないのを少し残念に思う気持ちがふっと浮かんだものの、激しく締め付けられてそれどころではなかった。
「ねえ、分かるシェイクスピア、知らないうちに、お前だいじなとこ犯されてたんだ! なかにたっぷり出されて、もうおしりのなか馬鹿になって子宮降りてきちゃってるよ! ごちゅごちゅされて気持ちいいだろ。たくさんたくさん気持ちよくなって、生ハメしまくって、むずかしいこと考えられないくらいになろうな!」
がつがつとえぐるように掘ってやると、シェイクスピアはひいと泣いた。
「おお、あっ、ひぐっ」
「意識飛ばすなよおじさん。雌奴隷になって、俺のことだけ考えて好きって言ってよ。ねえ。ほら好きって言って。『結腸レイプされて、いっぱい中に出されるの好き』ってさ!」
「なにを馬鹿なっ...く...!こおっ! と、マス......タっ! ......っはぁッ...はー、は、ーっ......っはぁッ! っめっ...!、あひっ! なた本気でッ」
「本気も本気だよ! お前俺のこと好きっていうけど、ほんきなんかじゃないんだろ。いつか、なにもかも普通な俺に幻滅して! はあっ! 捨てるんだろお! だからさ、セックスして、俺のちんぽなしじゃ生きられないくらいばかになって、俺のこと好きになってくれよお......」
俺はぽたぽたと涙が落ちるのを感じた。最早すがるように俺は額をシェイクスピアの背中にくっつけて、その緑の上着を涙と鼻水でぬらした。もう俺にはこれしかないんだ、そういう気持ちでがつがつとシェイクスピアの穴をめちゃくちゃに穿った。それは驚くほど、ぜんぜん気持ちよくなんかなくて、はじめはわるい戯れのつもりでやったはずなのに、楽しくもなかった。
「あ、ああっ! ぐ、ふ、ああっ、ますたー、とめて、とめ、ひいいっ!」
「すきなんだ、すきなんだよ......シェイクスピア......。俺から離れないで、ずっと、一緒にいてくれよ......。俺のだって、俺以外にいないって言ってッ!」
「っあっ! じゃあ、......はっ、もうやめてください、っ......て、ひぎいッ!」
「どこにも、どこにもいくなよ。ずっと、ずうっと......」
何回目かの射精のあと、俺はすっかり中折れしてしまって、泣いた。そして、ぐらりと眩暈がしたかと思うと、泥の様に眠った。
・・
次に起きたとき、俺はロマンのいる医務室のベッドに寝かされていた。
「あ、目が覚めたみたいだね。このスカタン! このダ・ヴィンチちゃんが忠告してあげたっていうのに無視なんかして。このおバカさん。キミは普通のマスターなんだから、そう何度も何度も無制限の強力なガンドなんか使い続けたら、すっからかんになるに決まってるじゃないか!」
そばにかぷんすかと怒るダ・ヴィンチちゃんがいて、俺は自分がどんな馬鹿をやったかをにわかに思い出した。ダ・ヴィンチちゃんの隣には、きちんとした格好をしたシェイクスピアがいて、ああ、怒られるだろうな、と咄嗟に思った。
「シェイクスピア、ごめんね」
いくら恋人どうしだといっても、謝って済まされることではないだろう。きつい皮肉を覚悟してそう言うと、シェイクスピアは珍しく言葉少なに「本当に、マスターはおろかでございますな」と言った。
俺がきょとんとしてその顔を見つめると、シェイクスピアはコホン、と咳払いをして、
「吾輩は、そんなに信用がありませんかな? マスター。恋人とはいえ、あまり好き勝手されますと、腰がいたいのですが」
とだけ言った。
それだけでもう俺は感極まってしまって、またぐすぐすと泣いてしまった。
「シェイクスピア......。俺、俺、好きだよ、お前のこと」
「もう、本当に吾輩のマスターは泣き虫ですなあ」
シェイクスピアは、泣く俺の頭をぽんぽんと撫でた。好きですよ。という言葉は、この時ばかりは信じることができた。
ハッピーエンド
なんでこんなものを書いてしまったのか、今でも分からない