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​快楽オイルマッサージ

(乱独、いちどぽ 3P  マッサージプレイ あんまえっちくない)

 仕事で渋谷の病院に顔を出した帰り、独歩は飴村乱数とはちあわせた。
「どうしたの、オニーサン。いつもの十倍くらい辛気くさいかおだよ」
「あ、ああうんちょっと」
 最近疲れてて、と肩をおさえながら独歩が言うと、最近マッサージを教わったという乱数が、なんなら僕がしてあげる、と独歩を半ば無理矢理自分のオフィスに連れ込んだ。
 仕事はたまたま午後休がとれ、直帰していいとのことだった。空いた時間に整体でもいくかと思っていたところだったのでちょうどいいと独歩は喜んだが、やってもらってみればどうも思ったものと違う。
「あのやっぱり、俺……」
「なんで?  疲れてるって言ったの独歩だよ」
「そうだけど……ン、そこっ」
 乱数の手が、独歩の体を揉みほぐすようにはい回る。そのたび、むき出しの尻や胸など、ぎりぎりのところをかすめてビクビクとからだが跳ねた。
 それはマッサージというよりかはまるで愛撫のようで、触られるたびに勃起しそうになっているだなんて、恥ずかしくて言えるわけがない。だが、自分が疲れたと言うから乱数は親切でやってくれているのだし、拒絶などもっとできない。
「ならいいじゃん。気持ちよくなってよね~」
 乱数は繊細な手つきで、ゆっくりと温感効果のあるという柑橘のかおりのするオイルを塗りたくっていく。ヌチュヌチュといやらしくも聞こえるオイルの音に、独歩は耳を塞いでしまいたいと感じた。ここはそういうお店じゃねえんだぞ俺! と、ただのマッサージなのにそんな風に考えてしまう自分の浅ましさに赤面する。
 マッサージに必要だと言う乱数の指示でそうしたまでだが、上半身裸になり、下半身はパンツ一枚という薄い装甲では、勃起しそうになっているのが乱数にもばれているかもしれない。
 ああどうしよう、ともじもじとふとももを独歩が擦り合わせていると、「なぁに独歩。凝ってるところあるの?  僕言ってもらわないとわかんないなぁ」と乱数がいたずらっぽく笑って、オイルが塗られた手で器用に、白い胸板の頂点ですっかり充血してしまっているとがりをつまんだ。
「ん、ちょっ、飴むらさ……!」
 独歩の細いがしっかりと男性的なかたちをした上半身がくねる。上体をそらしたせいで、背後に座っている乱数にその小ぶりなやせ尻を押し付けるようにしてしまう。浅い臀丘の谷間で肉穴の入口がひくひくとふるえているのが下着越しでも分かってしまい、気をよくした乱数はニコニコと笑って乳首を摘まみ、こねまわすと独歩は声を上げてよがった。
「あ、ほんと、やめて」
「おっぱいにもリンパが流れてるから、こうやってしなきゃいけないんだよ。おねーさんたちが言ってたし」
「そ、それは女性の話で、えええッ!」
 乱数がきゅうと強くつねってやるとひどく感じるのか、否定しつつも独歩は恥じらうように顔を歪めた。
「男の子のマッサージもいっしょだよ。ほら、気持ちいいでしょ」
「ん、は」
「どうなの? 気持ちいいよね。ねえ?」
「はい……」
 その気持ちが良い、はマッサージとして、というつもりで答えたのだろうけれど、淫靡な表情では性感を感じて気持ちいいです、と言っているようなものだった。
 にゅるにゅると乱数はオイルを追加して塗りたくり、今度は乳輪に触れるか触れないかといったところまで胸をなぜる。
「う、ヒ……」
 もどかしさに独歩は困った顔で乱数をふりかえる。焦らさないでほしいと言いたげだったが、乱数は気づかないフリをして、オイルを染み込ませながら乳輪をくすぐり、しかし一番に敏感なところはさわらずに施術を続けた。 
「あっ、あ、んっ、あ!」
 乱数の指が頂点に近くなるたびに、あと少し、あと少し、と期待するのに、求める刺激は与えられない。つくかつかないか、というぎりぎりまで指を寄せ、宙をかく指の動きだけで感じてしまい、直接触って欲しいという思いが高まるものの、恥ずかしくて言えるはずもない。
「んっ、あの……。もうそこはいい気が」 
「そんなによかった? 言ってくれたら仕上げに入ったのに」
「そ、んなこと、ない……ですンンン!?」
 独歩がもう止めて欲しい、と言うと、乱数は今度は打って変わって、期待してしまっていることを認めない独歩のじらされた乳首を、今度はクニクニと摘んで捻ったり、軽く引っ張ったりといじり始めた。時折、快感を思い知らせるように強く押し潰してしてやると、独歩は身体をビクッとはねさせる。
「わ~い、さきっぽ、すっごいたってるね。真っ赤でかわいそ」
「ん、あ゛っ、たってないです、って!」
「うそつき。気持ちいいっていわない独歩のいじっぱりおっぱいは食べちゃお~っと!」
「え? あ、あっ、なめんなっ……!」
 ちゅう、ちゅうと熟れた乳首を吸われてあまりの気持ちよさに面白いように反応してしまう。乱数は前に回ると、独歩の胸板に甘える子供のように舌や歯を使ってくちくち、ぺろぺろと乳首をもてあそんだ。あぐあぐとあまがみをしつつ味わうすがたは、幼げな容姿のせいでかわいらしくも見えたが、女性経験が豊富なだけあって手つきや舌づかいの巧みさは凶悪だ。
「柑橘味のオイルだから、なんだかとってもおいしいなあ。それとも、独歩のおっぱいの味?」
「バカ言うな、終わりだ、こんなの……ッ!」
「何言ってんの」
 与えられる恥辱にしびれを切らして立ち上がろうとした独歩を、男の力が引き留めた。自分より体躯の小さな乱数のどこにこんな力が、と驚く独歩をぎろりとにらみつけて、「あんまり俺を怒らすんじゃねえぞ」と地をはうような声で言った。
「な~んてね。僕、独歩とセックスしたいんだよ。寂雷のお気に入りだなんて、味見したくなるに決まってるじゃない。結構近くで見たらかわいいし、まだ大学生だなんていわれたりしない?」
「う、うううぐ、先生と俺はなにも」
「知ってるよ。ものわかりが悪い小娘じゃあるまいし。でも、独歩だって、セックスしたいんでしょ。さっきから雌穴ぬるぬるのぐちゃぐちゃにしてるの丸わかりだよ」
 パンツをぐいとひっぱり、尻のあわいから尻穴付近をさぐる。そこは確かに乱数が言ったとおり、胸への愛撫によってあふれた先走りが伝って熱く潤んでいた。べっとりと透明な粘液を華奢な指につけた乱数は、「やだはずかしい。オネーサンでもこんなに濡れるかなぁ」と独歩を罵った。
「普段から弄ってるでしょ」
「し、失礼なことを言うんじゃない!」
「ふーん」
 反射的に否定したが、独歩の後孔は熱を孕んでじくじくとうずき、いつも挿入している男根型のディルドをほしがっている有様だった。乱数はそれを見透かすように意味ありげに微笑むと、独歩の白いしりをもちもちと揉んだ。それから濡れそぼつ粘膜に指を差し入れ、はしたなくもピンクの中身をめくり返して外にさらしたのだ。それからちゅくちゅくと新しいオイルを足すと、指を挿入した。
「あ、いれるなって!」
「やですよ~だ。ほら、独歩の気持ちの良いとこどこかなあ」
「あ、うん。そ………っはぁッこだめ! ぐふ……っはぁッっ……! りぐり………って、こすったりしたら………嫌……っはぁッは………」
「ここかあ。もっと触ってあげるねっ」
 くるくると中を探るように内蔵に指をいれていくと、独歩の肉壁ははくはくともっっともっととほしがるようにうごめいた。乱数はしばらく甘く絡みつく胎の締め付けを楽しんでいたが、前立腺を見つけるとくにくにと押し潰したり、左右に弾くいたりとおもちゃのように遊んだ。それをされてはとたまらないと、独歩は身も世もないほどによがり狂う。
 乱数は放心状態の独歩にまたがって、舌からキスを仕掛ける。拒むように首を振る独歩に、乱数は「したいでしょ。口開けてよ」と迫る。
「ぁ……んぐ、……」
 もう抵抗など意味をなさないと分かり、諦念に満ちている独歩の顔は、これからの陵辱を待ち受けて陶酔している様にも見える。マゾヒズムの気があるのだろうと思われた。真面目な子ほどなんとやら、と言うものだ。
 乱数が指で尻をいじりながら、唇を合わせて舌を差し入れてももはや独歩はろくすっぽ抵抗しなかった。舌を吸い、上顎をくすぐると、独歩はたまらないといった風に隈の濃い目を蕩かせた。
「あう、うう……。あ、めむらさん。もう」
「ん~、なあに。その気になった? 僕のこと欲しくなっちゃったでしょ」
 舌と舌をこすり合わせて、たまった唾液を独歩に飲ませると、哀切な表情でしばらく逡巡して見せたが、堪忍したのか口から震える声を絞り出した。
 もう、欲しくて欲しくてたまらない。ディルドなんかじゃない、本物をくれるというのだから、もう我慢することもないだろうと独歩のなかの悪魔がささやいた。
「い、入れてください……。お願い、します」
 前にまたがる乱数の、ズボン越しに勃起した陰茎をそっとにぎると、甘ったれた声でねだりながら独歩は今度は自分から乱数に口づけた。
「んっ、あはっ、ああ、飴村さんっ」
「乱数って呼んでよ。欲しいんでしょ、これ」
 乱数は、少年のように笑うと、膝立ちになってズボンをおろした。独歩は唖然として、かれの股間を見つめた。
  乱数の股間から生えたペニスは、小柄な体格のわりに、間違いなく長大な逸物だった。反り返ったそれにはいくつも血管が浮きあがり、エラが出っぱった亀頭は濡れて光っていた。
 これで貫かれたなら、どんなに気持ちがいいだろうか。独歩の中の被虐願望が、むくむくと大きくなっていく。
 乱暴にされたい、支配されたい。自分より強い雄の前に膝を折りたいーーー! それは独歩がかねてから抱えていた願望でもあった。帰宅のたび、今路地に連れていかれたら、と妄想する。暴漢が、自分の社会的地位ごと、めちゃくちゃにしてくれたらどんなにか気持ちがいいだろう。そう思っていた独歩は、目の前で脈打つ乱数の剛直が、きっとこれが自分が求めていたものなのだと心のどこかで思っていた。
「ああ、乱数さん。俺、俺を、ほんとうに? 」
 勃起したチンポに、期待するようにほほを寄せる姿は淫らな売女と変わらない。
「いいよ、独歩はとってもかわいいもの。僕がとびきり気持ちよくしてあげる」
「いいんだ、俺なんかで。俺なんかで、乱数さんが……」
 独歩はうっとりと、なにも言われずとも陰茎にねばついた唾をたらして、それからぱくりとくわえこんだ。手は竿の縫い目をしゅこしゅことしごいて、もう片方で玉をふにふにともみこむ。
「んっ、あむ、すごっ……。乱数さんのチンコ、んふ、元気がいいな」
「独歩も上手だよ。処女なのに、なめるのすっごい気持ちいい」
 乱数が独歩のくせ毛をなでると、気持ちがいいのか独歩は目を細めて、「はやく乱暴にされたい」とこぼした。
 たっぷりとしゃぶらせてから、乱数は独歩を座った姿勢から四つん這いへとかえさせた。そして、猛りきったペニスを、蕾にあてがう。
「おい、乱数!  頼まれたもの持ってきた……独歩さん?」
 その時だった。ガラリ、と事務所の扉を開けて一人の青年が入ってきたのは。
 赤と青のスタジャンに、低い声は独歩も聞き覚えがあった。
「一郎くん、あ、いやだ、乱数さんっ! 見せないで、いやだ。ああ、一郎くんっ。見ないで、あ、ヒッ!  乱数さん、なんでッ」
 さらけ出された雌犬と化した淫猥な姿を見せまいと独歩は身をよじるが、乱数は「だめだめ」と言ってそのまま腰を深く落とした。ごちゅん! と陰茎が完全に挿入され、独歩は四つん這いの背中を反らした。
「ーーーーーーッ! ああ、いやだ、一郎くんっ、見ないでくれっ……」
 一郎は黙って、しかしギラギラした目でバックから性交する二人を見た。 
 いやいやと清楚ぶっていた独歩はしかし、激しいピストン運動を繰り返しているうちに、肉壺はとろけるように媚びはじめ、きゅうきゅうと甘えるように乱数のペニスを抱き締めた。
「独歩、すっごくエッチな顔してるよ。ね、一郎!  見られて気持ちいいんだって。混ざってよ。ねえ、おねがい!」
 断って早く帰ってほしい、と願う独歩だったが、反面もし乱数の言うとおり一郎のソレまで咥えさせられ、辱しめられたら、たまらないだろうとも思われた。
「俺は……」
 一郎は答えに困った様子だった。けれど、ジーンズの股間ははりつめて苦しそうで、ああ、この少年も異様な空間で自分の痴態に興奮しているのだと思うと、独歩はたまらなくなって下腹部をきゅうと甘く疼かせた。それを見逃す乱数ではない。
「あっ、乱数さんっ。激しくしないで、あっ、一郎くんも見てるのにっ」
「やだ。独歩がもっともっとって奥にさそってるんでしょ」
「そんなこと、あっ、がッ……!  奥、奥当たってッ、そんなことしたら、壊れるっ」
 カリ高のそれが前立腺をこすり、奥の弁をごんごんと叩くたびに独歩は髪を振り乱して狂いよがった。
「ねえ、独歩。ほしいよねっ?  一郎も一緒に気持ちよくなってほしいよね。童貞だよ。童貞チンポ欲しいよね。おねだりしたら、してくれるかもよ!」
「はぁ、一郎くん。いや、だめだ、帰ってくれ、お願いだ」
「なあに清楚ぶってるの? ほしいほしいってお尻は泣いてるのに」
  涙をいっぱいに溜め、 独歩は懇願するが、 当の本人は初めてのあたたかな男のシンボルをくわえ込んだことですっかり肉欲の奴隷になっていた。最初はいやいや、と首を振るばかりの独歩であるが、乱数に前立腺を幹ですりあげられながら奥をサンドバッグにされればもうたまらない。気がつけば、雌をしたがわせる雄の凶器にむかって、ほしい、ほしいという浅ましい感情が脳を支配した。
「一郎くん……! すまない、なあ、めちゃくちゃにしてくれ。たってるんだろ。俺を、犯してっ。なあ!」
 人助けだと思って、と続けるのはあまりにあくどい行為だった。一郎の善性につけこんで、搾取しようとする自分の愚かしさに独歩はまたナカに突き刺さった乱数のペニスを締め付けた。
「い~ちろっ。おいで。独歩が欲しいって、三人で仲良くえっちしたいって!」
「ん、乱数さ、奥、奥来てる!  きもち、いってる、もういってるのに」
「まだまだだよ。ほら、この奥、こじ開けてほしいでしょ」
「乱数ぁ、あんまり他人で遊ぶな」
「だーってだって、独歩がカワイーのが悪いんだよ。顔に犯してくださいって書いてあるんだもん」
「書いてねえよ。……よな?」
「やっ、あっ、つよいいいっ!  ぜんりつせ、もう、っこわれるッ」
 髪を振り乱しよがる独歩を前にしゃがむと、一郎はベルトのバックルを外し、ボクサーパンツから彼そのものを取り出した。
「握りなよ、独歩」
 乱数が命令する。独歩は言われるままに、半勃起した一郎のペニスを手に取った。片手にあまるそれは、びくびくとおそろしく脈打っている。そこだけが意志を持ったような、まるで怪物かなにかといった具合のそれを独歩は握りしめる。
 独歩は誰にも言われないのに、その、雌を従わせる雄の凶器に舌を這わせた。
「う、ん、はむっ」
 一郎怒張の上からたまった淫らにねばついた唾液をたっぷりと吐きかけ、それから指てでヌルヌルてしごいた。舌で幹の裏から陰嚢まで献身的に繰りかえしなめて、丹念奉仕をする。
 そのままつきだした形になる独歩の白い尻を乱数がこっちもわすれるなというばかりにパシン、と軽く叩き、律動を始めた。
「あっ、乱数さん、ひどくしないで」
 奉仕する独歩から、明らかにマゾ性を含んだ甘やかな啼き声が発せられ、乱数は天使のようにかわいい顔をニヤリとゆるませた。    「黙ってないで教えてあげなよ、独歩。一郎、セックス初めてなんだよ。フェラしてどうなのか、教えてあげないと」
  「あ、そんな……」  
 独歩が躊躇うと、乱数が前のめりになってぎゅうと胸を引っ張った。びく、と震えて独歩は口を開く。
「いい、一郎くんの、おいしい……」  
「そんなに一郎のチンポが好き?」
  維持悪く、卑猥にたずねる乱数。一郎も腰を震わせ、どうなんだよ、と聞いた。
「しょっぱくて、雄の匂いがして、おいしいよ 」
 独歩は、淫らな言葉を言ってねばつく液体を顔にすり付けながら亀頭の裏側を左右に愛撫し、それからがぱりと口を開けると、喉奥まで怒張を飲み込んだ。
「う、独歩さんの口のなか、熱くて柔らかくて、気持ちいい……」
「一郎ずるい!  でも、独歩はおしりの穴も優秀だもんね~。もっと奥にほしいってキスしてくるよ。僕と一郎、同時にやられたら苦しいかな?  想像しただけで気持ちいいでしょ!」
 独歩のかわいらしい唇が……自分のチンポをすべって、いやらしく捲れている。反り返ったペニスを独歩の口がチュクチュクと刺激してくる様子を、一郎は上から見下ろした。
  イラマチオなど、一郎は三次元では一度も経験したことはない。ひたすら唇をすぼめて独歩の喉がキュウと締めつけるほどに、一郎の快感は増していく。独歩の陰茎もだらだらと先走りをうれし涙のように流していた。
「俺のくわえて、悦んでんだ」
「ふ、うんっ! フグ……、ウッ」  
「すごく気持ちいい、独歩さん。なあ、口のなかに、だしていいか?」
  目に涙を浮かべる独歩に、初めてフェラチオを味わい快感に打ち震える少年は、ひたすら自らの気持ちよさを追求した。無意識のうちに、腰の動きが速くなる。 
 「で、出るっ……独歩さん、口のなか、出すぞッ」
 「はう、 はがっ、ふぐうううう」
  独歩は首を振っていやいやをするが、それはただのポーズであった。この喉の奥に、精子をぶちまけられたらたまらなく気持ちいいだろう、と想像しただけで腹のおくがきゅんとして、後ろをゆるゆると弄んでいた乱数を締め付けてしまう。
 「独歩~。いましめたでしょ。たくさん出してほしいんだね。あはは、一郎、出してって」
「ほんとっすか、独歩さんっ」
  一郎は、独歩の頭を揺さぶりながら、ごちゅごちゅと喉にその先端を叩きつけられた。19歳の若々しい童貞ペニスはヒクヒクと反応し、射精せんとした。
 「いくぞ。出すぞ……!  うっ……」
 「ウグッ……んっ……うっ……」
  喉奥にどろどろであつあつのザーメンをたたきつけられ、独歩は嘔吐感とそれに勝る被虐の快感に身を捩らせた。普段はつつましい唇に、ドクドクとザーメンが注がれるようすは、どうにも背徳的だった。
 一郎がうっとりとしながらペニスを引き抜くと、独歩の口内は白濁で満たされていた。  「ああ、吐いていいっすよ。汚いし」
「だめだよいちろっ。独歩は、飲めって言われるのを待ってるんだよ!」
「……え、そうなんすか」
 せっかくだしてくれたから、と独歩は目で言うと、一郎のもったりとした童貞初搾りザーメンをゴクンゴクンと何回かに分けて飲み干した。
「ご、ちそうさまでした」
 はしたない、と思いつつも、全部乱数にばれてしまうのでなにも嘘はつけなかった。ぺろぺろと竿に残った精液をなめとり、お掃除フェラをしてみせる独歩に、一郎は目を向いて口を押さえた。
「ど~っぽ。そろそろ僕の方も、イカせてほしい、なあっ!」
「ぁあ"あああっ!」
 ばちゅんっ! と奥まで乱数にぐっさりと刺されて、独歩はあられもない声をあげた。前立腺を思い切り押し潰されて、射精をする。目を白黒させる独歩は、一郎に助けを求めるが、彼はまた自身を勃起させていて、助けてくれそうにもなかった。
「ね~え、独歩。結腸の向こうって、すっごーく気持ちいいんだって。抜いてもいい?」
「へ、やだ! ふざけんなそんなとこぬいたら、ほんとに、こわれっ」
「こわれちゃっても~。僕がお世話するから、ね、いいでしょ。一郎だって見たいでしょ、独歩が結腸ぶちぬかれて泣きわめくところっ」
「いやほんとにやめてください、おれ、やったことないんです。ほんとに、怖い、怖い、ねえ、一郎くん……」
 とんとんと、乱数は一定のペースでゆるく結腸の入り口を突く。そうすると弁が女のポルチオのように甘えてちゅくちゅくと陰茎にキスをした。 怖い、怖いと繰り返すわりに、からだの方は完全にこれから行われる性的暴力への期待でいっぱいだった。
「なあ乱数、イッたら代われよ」
「おっけ~!」
「そんな、あ、やっ、ん"お"っ!!!!」
 ぐぱん、と腹からとうていするようなものではない音がして、乱数の陰茎は独歩の結腸をこじあけた。 
「ぁぁ゛っ、ああ!  ひぃ、んぁっ!  ふっ、あ、やらっ、ていっ、た!  だろぉっ!」
「すーっごい。処女結腸ふわふわ~っ!  オネーサンたちなんかよりずっと具合がいいよ」
 叩き向けるようなピストン運動に、独歩は完全に我をわすれてよがり狂った。
 腸液というよりもはや男性器要求液と化したそれがぐちゅぐちゅと尻からこぼれ、涙とよだれで顔をべたべたにしながら独歩はあえぐ。
「あ、あ、あ"、イグッ!  イクッ!  ぐううっ、うっ、うっ、ううんっ、はあっ、来た、来るッ!  ~~~~~ッ!!!!」
 乱数に突かれ、独歩はビクッと体を大きく揺らしたかと思うと、透明な液体を断続的に吹き出した。ぷしっ、ぷし、と音がしているのを聞き付けた乱数が、きゃらきゃら笑う。
「独歩、お潮吹いちゃったの?  精液だしてないのに? 」
「あ、言わないでくださ、あっ、言わないでッ!」
「恥ずかしくないよ、アクメできてえらいえらい!」
 いいこいいこ、と言いながらぐぷぐぷと胎内を撫で擦られるものだから、それだけで絶頂後の独歩は軽く甘イキをした。
「じゃあ、僕イくから、ちゃーんと、お腹のなかで受け止めてね、独歩」
「はひっ」
「すんません、手借りていいすか」
 片手で一郎の陰茎を握りしめ、後ろでは容赦なく乱数がピストンをする。前立腺なんかもう自分からGスポットですと名乗り上げているし、乱数の亀頭を包む結腸はもはや子宮といえた。
「はぁ、独歩か~わい。精液いっぱいあげるからね。ほら、出るよッ!」
「あっ、はぁ゛っ! ぁ、んうう! 出てるっ、ああっ、そんなにされたら、だめ、おかしくなるっ!」
 ぎゅ、と乱数は独歩を抱き締めると、奥の奥へと精液をぶちまけた。独歩が逃げることは許されなかった。そのまま、一郎も2度目の射精を迎え、独歩の顔面を精液で白くデコレーションした。
「良かったね独歩」
 乱数がずるりと萎えた陰茎を抜きながら言う。
「また、つかれたらマッサージしてあげるよ」
「俺も呼べよ、乱数」
「今回はたまたまだったんだからね!  でも一郎なら~分けてあげてもいっかな~!」
 きゃらきゃらと笑う乱数に、独歩は「またもし、つかれたら……ね」と明らかな2度目の誘いをかけていた。

 

 

 


おわり

 

 

 


あとがき
スケベの力、下がったな。今回はフランス文庫風にしました。

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