周りは罠
(零独 セックス)
「なぁ、お兄ちゃん」
「ああああああッ! ああ、やめっ、やだあっ! やめて、やめへくらっ、ああ~~~~ッ!」
「処女は固くてほくしがいがあるねぇ。ここ、前立腺っていうんだぜ。ごりごりされるとーーーー」
「~~~~~~っ!!!!」
「気持ちいいだろ?」
ローションをぶちこまれた後孔を、天谷奴の武骨な指でぐっちゃぐっちゃとかき回されながら、独歩はよがりくるっていた。
「あああっ、んはっ、あ"ッ! 壊れッ、壊れるゥ!」
「そう簡単にこわれやしねぇよ。ほら、ほら、ぎゅうぎゅうしてよろこんでるじゃねえか」
前立腺とおぼしきところをごりごりと強く擦られると、腰を反らして感じ入る。独歩は、泣きながら、どうしてこんなことに、と考えた。とろとろにほぐれた中をしつこく弄られて、男性器を要求する腸液がぐちょぐちょと天谷奴零の手をぬらす。
「よろこっ、よろこんでないっ! はひっ、いひっ、はべっ、やめてくだざーーーーッ!!」
「ほら、潰してやろうな」
「か、は~~~~~ッ! あっ、あ……! はあっ」
サングラスの向こうの瞳を細めた天谷奴が、とびきり強く指をおしこむと、ぶしいっ! と音をたててさわられていなかった独歩の陰茎から透明な飛沫が飛ぶ。
「おーおー、すごいね。ハジメテなのに、潮吹いちまったかァ」
「ひぃっ、ひっ、んっ、ん……っ!」
がくがくと足腰を震わせて、感じ入る独歩に、「全然これじゃあたりねえな」と天谷奴は意地悪く笑った。
「オジサンの営業を邪魔したんだから、これくらいじゃたりないよなあ」
「だ、だって、あんた……、詐欺師、だって」
ひいひいと息をしながら、独歩は言う。いくら政府からオオサカ代表として詐欺師であることを見逃されている天谷奴零の所業といったって、詐欺を行っているのを見たら、止めるのが筋合いっていうものだろう、そう文句を言ってやりたかったが、散々手マンでイかされまくった体からは喘ぎ声しかでない。
ん~、とベッドに倒れる独歩を見ていた天谷奴は、そうだ、と声に出して、ベルトを外すと、独歩の顔をくいとあげた。
「詐欺師っていっても、食わないといけないからなあ。おとしまえってんで、ちんぽもヨくしてもらおうかねえ」
「あ、あ……」
天谷奴の、雄くさくてムレた四十路の陰茎が目の前にさらされ、独歩はとろんと目をトロかせて、くちからヨダレをだらしなく垂らした。断らなきゃ、謝って断って、早くかえらねえと、と独歩は思うのに、どうしてかからだが動かない。どく、どくん、と下腹部のあたりがどうしようもなくうずいて、たまらなくて。
こんな詐欺師の汚いチンポなんか、全然好きじゃないはずなのに、欲しくないはずなのに、自然とその長大なものをぺろぺろと、まるで犬のように独歩はなめはじめてしまったのだった。
「ん、いいね。ほらいいこだ、頑張ってたたせてみろ」
「んっ、んっ。はむっ、んじゅ……」
「えらいえらい。独歩ちゃんは覚えがはやくてえらいねえ」
「んふっ、はぷっ。じゅるっ、んふっ」
頭を撫でられて、独歩はどうしようもなく胸をときめかせた。こんな性奴隷みたいな扱いをされて、それでも、褒められるともっともっとと奉仕をしたくなってしまう。
「なあ、かわいこちゃん。本気でハメ殺されたいんじゃないか? おじさん、わかっちまうんだよ」
つつ、と尻のあわいを撫でられて、独歩は無意識に媚びるように尻をふった。それは求愛にも似ていた。
「なあ、ほら、言ってみろ。騙せねえぞ? お前さんの雄まんこ、欲しがってるんじゃないのか?」
欲しがってない、欲しがってなんかないつもりなのに、どうして、どうしても、口に加えたこれをハメてもらいたくてたまらなかった。
「……もっとして」
「ん? どうした?」
「もっと、もっとしてえっ! 俺のことっ、もっと気持ちヨくしてくださいっ」
「合格!」
独歩の淫らな要求を聞いてにやり、と天谷奴は笑うと、独歩をひょいと持ち上げて対面座位の姿勢でふかく貫いた。
「よい、しょ!」
「~~~~~~~ッ!!!!! はひっ、しゅごいっ! あやまどさんのおちんぽっ、おくまでとどいてっ、はぁっ」
「くぅ、狭いね」
「イ"ッ、イグッ! い"ぎゅっ! へあっ、べっ、こわれるっ、ごわれぢゃうからあっ」
「おじさんね、詐欺師もう何年もやってるから分かるんだけどねぇ。独歩ちゃん、マゾだろ? マゾはだめだよ、すぐこうやってねえ」
「はぁ"っ! あがっ、ひゅ、だめなとこ、そこだめっ、だめですっ! なかはいっちゃう、はいっちゃうっ、あ"っ」
「ーーーっと」
「ーーーあああああっ!」
「男に負けちゃうんだよ。ああ、入れちゃったなあ」
ごちゅん、とおなかの中で音がして、天谷奴のペニスが独歩のS字状のくねりをまっすぐに整形した。
「ひっ、あぐ、破けるっ。お腹やぶけるからっ」
「完全に子宮降りてきちまってら。相当好き者だ、なっ」
「はあっ、しきっ、しきゅうなんてぇっ! ないっ、ないっ、です!」
「なぁにいってんだ。おじさんのお嫁さんになりますって、形覚えようと必死に吸い付いて、はっ、かわいいね」
「やだっ、やだぁ! ゆるし、ゆるしてくださっ、奥ごつごつしないでっ、おかしくなっ、はっ、あ"!」
ぱん、ぱん、と肉がぶつかり合う音が響いて、そのたびに独歩はあられもない声を上げた。直腸は精液を搾り取ろうとぎゅうぎゅうと抱きついて、天谷奴からはなれない。独歩の細腰をがっしりとつかみ、腰を振りたくる。
「あ、あっ、はあっ、ああ!」
「よーし、出すぞ、出すぞ!」
「やっ、やだあ! やだっ、出すなッ、出さないで、おかしくな、あっやっ、あ"」
天谷奴はスパートをかけ、一層激しく律動した。ふくらむ陰茎をじかに感じ取ったのか、独歩はいやいやとかぶりを振るが、逃げることはできない。
「んひい"ッ、~~~~~~っ!!!!」
そして、独歩の悲鳴がホテルの部屋に響いた。どぷどぷ、と勢いよく、濃いザーメンが腹のなかに注がれ、独歩の雄膣を奥の奥まで徹底的に征服した。女ならどうかんがえても着床しているような精子の攻撃に、独歩の媚肉はただただ敗北するしかなかった。
「……ふぅ」
「あっ、あは……。ああっ、あ……」
ずるり、と天谷戸が後穴からペニスを引き抜くと、入りきらなかった濃厚な精液がぶぴゅ、と漏れてシーツに垂れた。それにも感じるのか、独歩はあえかな喘ぎを溢しびくびくと痙攣する。
「さて、ハニー。まだ夜はこれからだぜ」
天谷奴がそう言うと、余韻に浸っている様子の独歩は、媚びたメス声で、「……はい」と返した。
あとがき
エロ習作 誤字あったらごめん