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​指切り

​​(十四独 兄弟設定 オメガバース はらませっくす R18)

 まだ産まれたばかりの弟が俺の指を握ったとき、背筋にぞくぞくと快感の電流が走った。腹の奥がぎゅんと疼いて、11歳の俺は本能でこの子が俺をいつか孕ます雄なのだと感じて、その場ではじめてのオメガとしての発情を迎えた。
 俺が静かに絶頂しているとき、その子はぎゅっと指を強く握りしめて離さなかった。

・・・

「だめだ十四、俺とお前は兄弟だから……!」
 何度こう言って拒んだかは知れない。なぜなら、ヒート期のオメガの着床率は100%。兄弟の子を孕むなんて、そんなの許されるはずがない。
「兄弟だから、兄弟だからなんなんスか?」
 その度に、十四はそれがなんなのか、と強く切り返してきた。
「兄さんだって、自分が欲しくてたまんないくせして……、一人だけ物わかりのいいふひなんかずるいっす」
 じろ、と十四が俺をベッドに縫いとめた手を強く握りしめる。そうなのだ。ダメだなんだと言ったって、俺はこのアルファーー十四の精子がほしくてほしくてたまらない。
 理性ではあってはならないと制していても、尻を濡らす淫液がこぷこぷと溢れて男性器をハメてもらうのを待っているのだ。
「兄さんは自分のッス。つがいになるオメガだって、兄さんが教えてくれてるんすよ。じゃなきゃこんなに美味しそうな匂いがするわけないんす」
「違う、違うから。お前はヒートに当てられてるだけで! 兄弟でつがいなんて変だろ、はやく部屋から出て……あうっ!」
 ずるりとスラックスを脱がされて、ぬるぬるになった尻のあわいを撫でられると、きゅんきゅんと腹の奥ーー子宮が期待に収縮した。だめだ、このままでは。
 何故、今日に限って親が家にいないのか。そして、何故今日に限って部屋の鍵を閉め忘れたのか。悔いてもせんなき噺だ。
「嫌っす。何年自分は待てばいいんすか? 兄さんだって、こんなに自分のこと欲しいって言ってるくせして!」
 そのまま十四は、柔らかくはくはくと加えこむものをまだかまだかと待ち構えているオメガのメスアナルにぐちゅん!と指を突き立てた。
「あ"っ! やめ、やめろっ! 十四、はやく、はやく部屋から出っ……んっ♡ 中をかき混ぜるなっ♡」
「兄さんだって、はやく自分の精子で受精して、お母さんになりたい~!っていっぱいおつゆ出してるじゃないすか」
「ちがっ、違う! これは生理現象で、ヒートだからなってるんだっ!」
「ヒートだったらじゃあ誰でもこんなふうになるんすか? 自分じゃなくても、こんなにすぐ準備できちゃうハメ待ちのダメ兄貴になるって?」
「な、なんないけどっ……! でも兄弟はだめだろっ、孕ませてほしいなんてそんな、そんなの絶対♡ ダメだっ♡」
 ダメじゃないならしていいの?  と、中でぐちゅぐちゅと音をたてて指をばらばらに動かして愛撫する十四の、そのアルファフェロモンが、させてよ、と訴えかけてくる。
 だめだ、だめだいくらアルファとオメガだからってーー運命のつがいだからってーー兄弟だから、近親相姦になってしまう。
 近親相関はだめなことで、でも俺はもう目の前のアルファの子供を孕むことしか考えられなくて、でも十四はかわいい俺の弟で、たくましいオスで、おなかはもう降りきって準備万端で、ほしくてほしくて堪らなくて。でもだめなんだ、俺と十四はーーーーーーー
「ア"ッ……! おお"っ、ふっ、は、へっーーーーーー?」
「すご……! 兄さんのなかあったかいっ! 兄さん、気持ちいいスか?」
 ぐるぐると考えていた俺を、ひときわ強い快楽が襲った。十四の若い青竹が、俺の雄膣を貫いて、串刺しにしたのだ。
「やめっ、おいっ! なに勝手、にっ♡」
「だって絶対聞いてくれないすもん。兄さん、好き、好きだから。自分のになって!」
「ほあっ、えっ、ああっ! ダメ、ダメだ十四っ♡ こんなの絶対ダメっ♡ 気持ちよすぎる♡」
 ぱちゅ、ぱちゅ、と水音をたてて十四は無我夢中といったようすで腰をふりたくる。奥をぐりぐりと刺激され、よわよわの妊娠準備万端ポルチオは子宮にすぐに弟のペニスを迎え入れた。
 のけぞってどうにかこうにか逃げようとする俺を、十四は許さない。がちゅがちゅと子宮を壊さんばかりに責め立てられ、逃げられずに快楽を全て体で受け止めた。
「ぉ、あ"っ♡ 無理、こんなの無理♡ 気持ちよすぎるっ♡」
「兄さん、イッて♡ 自分も中出ししてあげるッス! ね、ほら、気持ちいいでしょ兄さん! 」
「ああ、もうダメ♡ ほぉっ、イッく♡ 弟のあかちゃん産む♡ 着床待ちのメスあなるイく……!」
「自分もイくから、絶対絶対はらんでくださいね♡」  
 ピストンを止めた十四のペニスの根本がぼこんとふくらんだかと思うと、びゅるるるるるる! と白濁の子種液が独歩の腹の中に一滴残らず注がれた。我先にと精子たちが泳いで腹をうごめくのを、本能で感じて俺は薄く笑った。
「ねえ兄さん。このままずっと一緒にいてほしいっス」
 お願い、と言う十四が指をうまれたての子供のようにぎゅっと握ってくるので、俺は「いいぞ、ずっと一緒だ」と返して腹をさすった。

 

 


おわり

 

 

 

 


あとがき
オメガバっちゅうかまあ孕ませがやりたかっただけのらくがき

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