GOODBYE THE CHAMPION
(副題:観音坂独歩をレイプする本/三月に発行した本の再録です。注意:♡喘ぎ・輪姦・メス堕ち・失禁・玩具責め・淫語・課長・搾乳・ファン感謝祭ネタ・肉体改造によるふたなり化・妊娠示唆・電気責めetc……などなんかもうなに注意したらいいのかわからん。すっげえ男性向けのエロ本くさいです)
第一回韻踏闘技大會 麻天狼 優勝
十二月十二日、シンジュクのアルタビジョンでも中継されたディビジョンバトルの結果は、ただのしがない会社員であった観音坂独歩の存在をシンジュク代表・麻天狼の一人、 MC.DOPPOとして、世間に知らしめることになった。いい意味でも、そして悪い意味でもだ。
・・
「こんなところでなにしてんの、観音坂独歩さん」
とぼとぼと人通りのない道を歩く猫背の男、観音坂独歩は、かけられた声にゆらりと反応して、足を止めて顔を上げる。
「別に......。帰るだけで、特に。何か用ですか」
ただ俺は退勤しているだけなのに、なぜこんなやつに絡まれねばならないんだ。独歩は深くため息をついて、隈の深い目を男に向けた。
「ふうん、そういう態度なんかとるようになったんだ。中継だとすいませんすいませんって、馬鹿みてえに言ってたのに、もう天狗かよ」
「そんなつもりは、ないですけど」
男は独歩を煽るように、わざとらしい仕草で言う。フツウのサラリーマンが、有名になるというのはこういうことだ。SNSでツイートがバズって、五千くらい拡散されたあたりから引用でクソみたいなご意見が浴びせられるように、現実世界で名前が知られてしまった一般人に憑くのは、応援だけではなく、侮蔑の言葉を浴びせるアンチだ。
「優勝CDの宣材写真見たよ。なんだありゃ。馬鹿にしてんのか」
「あれですか、知りませんよ。俺、言われたとおりに撮られただけで......。俺のせいじゃない、俺のせいじゃなくて、カメラマンが......」
「ぶつぶつうるっせえなァ!」
ガン、と男が路地のゴミ箱を蹴っ飛ばした。ガゴン、と深夜の市街地に大きな音が響く。
めんどくさい、早く帰りたい。それで寝たい。今日も残業だったんだ。独歩はそう言いたいのを耐えて、「すいません、謝るので。俺......。家に帰らせてください」と頭を下げる。しかし、男はどうも納得がいかないらしい。
「そのままフツウに帰すかって? そんなテキトーな謝り方で?」
「いや、本当にすみません。ごめんなさい。申し訳ありません。俺が調子に乗ってるとか、
ないですから。そう見えたなら本当にすいません」
頭をぺこぺこ下げて、独歩はいつものように謝った。優勝したところで、独歩はなにも変わっていない。ただ、周りの見る目が変わっただけだ。なのに、どうして、俺はこんなに。
「あの、帰っていいですか、俺......。明日も仕事なんです。それに、今日は同居人も待ってて」
「はあ、いいよ帰してやんよ」
「ほんとうですか、申し訳ありません。このたびはご迷惑をおかけして誠に......」
そこまで言った時、「油断してんなよ、クソが」という声と共に、バシイッ! という音がして、独歩の体に電撃が走った。
「がっ、あ......」
がくん、と独歩は膝を曲げ、そのまま前のめりにアスファルトの上に倒れ込んだ。
「あ、スタンガン強すぎた? まあいいや。独歩さん、もっかい、泥の味を覚えようか」
「う、この、卑怯者ッ」
独歩は震えながら、どうにか逃げようとするが、しびれた体がどうにもうごかない。
「はいはい。卑怯ですよ」と男は近くのガレージに独歩を連れ込んだ。
・・
ガレージに入ると、電撃をあびてもうろうとする独歩が動けないのをいいことに、男は服を脱がしにかかった。人形の着せ替えでもするように、上体を抱いて黒いスーツを腕から抜きとる。
「あっ、やめろ、このっ。いやだ!」
独歩が首をふって暴れるたびに、男の鼻を石けんのにおいがくすぐった。「あー、独歩さん。めちゃめちゃいいにおいすんじゃん。医療系の会社なんだっけ。清潔な感じする」
男は、腕の中でどうにか逃げようとする独歩のからだをなでまわし、骨ばったアバラの感触や、ぺたんこの腹のうすさを楽しんだ。
「なあ、独歩さん。こんな色気のあるからだしといてさ、これからなにされるか分からな
いなんてこたあねえよな?」
するりと独歩のネクタイを抜くと、それで彼の腕をを後ろ手にきつく縛り上げた。
「なにって、こんなおっさんになにいってんだよクソガキが。さわんなっ」
キッ、っと独歩がにらんだものの、男は平気そうで、イイコイイコするように独歩のやわらかな癖毛をなでた。
どこにでも売ってそうなストライプのワイシャツをはだけていくと、独歩は下に肌着を着けておらず、白く透き通るような日に焼けていない肌が晒される。
「スケベだな。なんで下着てないの?」
男の情欲は、独歩のすべらかな肌を撫でまわすごとに、ムクムクと膨らみ、テントを張っていた。「なあ、独歩さんよお」
「ヒッ!」
男はカチャカチャとジーンズの前を開けると、そそりたったイチモツを独歩の前につきつける。ビタ、ビタと頬に当てられるそれは、同性の独歩でもでかい、と感じてしまうほど、グロテスクに太い静脈が浮き出ていた。
「ほら、食えよ」
「おい、ちょっ、やめ――――ッ! ふざけんなあ、うぐっ」
髪を上げさせられた独歩は、その怒張を無理矢理くわえさせられる。
「むう――っ、んっ、ぐっ、ぶっ」
「おい、ただしゃぶるだけじゃあダメだぞ。精液も全部のめ。分かったな、ん?」
もともと困り眉だったのをさらにギュッと曲げると、独歩は屈辱げにうめいた。苦しそうにするのもかまわず、男はジュプジュプと唾液に絡ませるように、ちんぽを抜き差しした。
「ああ、いいよ。ハハ、あのMC.DOPPOがちんこくわえてら」 ファンが見たら泣いちゃうかもな、なんて言いながら、舌も使えと命令する。
独歩は、このゲスが、と内心で罵倒しながら、サオを舌で舐め、粘っこい動きで吸い出すようにフェラチオをした。
ぐぽ、ぐぽとやらしい音をさせ、喉奥までのみこむように頭を振ると、男もたまらないという風に熱い息をもらした。
「くう、うまいな。やっぱ、GIGOLOと出来てんのか? それとも、ill- doc?」
まるでチームメイトと関係があるようだ、とからかうように男は言う。独歩は反論したかったが黙って、ぐんぐん固さを増す男のチンポをイかせるためだけに全力を注いだ。
じわじわと、男のこゆいザーメンが尿道をせり出し、我慢汁が独歩の口の中にあふれる。
「なんだよ、まんざらでもねえ顔しやがって。才能あるな。勉強でもしたのかよ」
だんだん腰の動きも激しくなり、独歩の口はまるでオナホールのように扱われた。ぐぱっ、じゅっ、じゅるううっという下品な音と、独歩の苦しそうなうめき声、それと男の息づかいががガレージに響く。
「くう、オラッ、出るぞっ! 熱いのいっぱいくれてやるッ」 そう男は大声を出して、ひときわ乱暴に独歩の口からチンコを引き抜きながら、特濃のザーメンを発射した。
「ん、うううう~~~~~~ッ!!」
びゅく、びゅくっと口内に出され追い打ちをかけるように顔面にもくさい白濁液をかけられた。カタマリのようなそれを、ごく、ごく、と数回に分けてのむと、独歩は精液でベトベトになった顔で、「もういいでしょう。かえしてください」と言った。
素直に要求に従ったんだから帰せよ、と乱暴に言いたかったが、そこは我慢した。
というのに、男はせせら笑うようにして、独歩をコンクリの地面に押しつけると、「ばあか、誰が帰ってイイっつったよ」と独歩の細身のスラックスをズリ下げ、シミのついたグレーのボクサーパンツをぎゅっと手で握った。
「独歩さんはこれから奴隷になるんだよ。メス奴隷にさ」
「ヒイッ」
いきなり急所を握られて、独歩は悲鳴をあげる。にやついた男は手早く、独歩のからだにコードのついたパッチをはりつけていった。
「な、なにするんだ!」
「ははッ、こうするんだよ」
男はせせら笑うと、カチリ、とコードが集まっているリモコンのスイッチをオンにした。
「ん、ひいいいいっ! あぐっ! なんッ、これえッ! やめろっ!」
すると、びりびり、と貼られたパッチを通して快楽電流が独歩の全身を駆け巡った。独歩は男がリモコンのスイッチを入れるたびに、まるでバネじかけのオモチャのようにからだをびくつかせてもがき苦しんだ。
「ん、ひッ ! ぐぎいッ、と、とめろ......ッ! いッ、あ゛あ~~~~ッ」
「感じてんなよ淫乱!」
大きな声を上げてよがり狂う独歩のしりたぶを、男はぺしんと軽く叩いた。
それだけでも脊髄を稲妻が走るように感じてしまい、独歩はさらにパンツのシミを濃く、大きくさせた。
「あ゛ッ、あ~~~~ッ! 叩くのっ、やめっ......、ふぎいッ!!!!」
ぴりぴりとした静電気に体を支配され、もはやどこに何をされてもきもちがいい。 けれど、こんなレイプでイくわけにはいかない、と、独歩は手を使ってせき止められない代わりに、強く歯を食いしばって快楽の奔流に耐えた。
「ったく、ケツ叩かれてみっともねえ声だして。狼じゃなくて犬か豚だったかなあ。あ、そうだ。これさ、チンコにつけてみるっていうのはどう? 独歩さん、イけてないみたいだし」
「う、嫌だッ! そんなことされたら、そんなことされたら......ッ! ん、んひいいいいいッ!!」
嫌がって腰が引ける独歩の足を男は掴んで逃げられないようにすると、ぴたり、とパッチを亀頭に張った。瞬間、ばちばちばち、と頭の中がスパークし、うつ伏せの独歩は絶頂して勃起した陰茎から精液をビュルビュルと精液を吐き出した。
「やだ、みるなあッ!」
こんなヤツの前で、こんなヤツの手で射精に導かれるだなんて、絶対に嫌なのに、体は直接的な刺激に逆らえない。
勢いよく噴出する精液を感じながら、独歩は絶望のなかに落ちていった。「あらあら、まあ、勢いよくザーメン床にぶちまけちゃって。完全に発情した犬じゃねえか」
「そ、そんなことないッ............ッんうううッ!!!」
「ザー汁見えないのか? 認めるまで、これやめねえからな」
「はあっ、そんな、馬鹿なっ、......んひいいいいッ!」
男はバチバチという音を鳴らす電気マッサージ器のスイッチをオンにしたり、オフにしたり、何度も何度もくりかえし、そのたびに悲鳴を上げる独歩の反応を楽しんだ。
ダメだ、このままだと頭が馬鹿になる、とぼんやりとした頭で独歩は考える。早く止めなくては......。びくびくと震える手で投げ捨てられたバッグに手をのばす。ヒプノシスマイクさえあれば。そうすれば。
しかし、それはカッ、っという足音に止められる。
「ヤバいもんつかまえた、って聞いたから来てみれば......。面白いことやってんなあ」
「えっ......」
いつの間に連絡を入れていたのか、男の知り合いと思われる者たちがぞろぞろと何人もガレージに入ってくるではないか。あまりのことに、独歩は動きを止め、呆然と見上げた。
「って、すげえな。こいつ、麻天狼のDOPPOじゃん」
「いいだろ、好きにしてもいいぜ。なんせ今ちょうど調教中なんだ」
「マジ?」
「俺、前からあのツラ気に入らなかったんだよ」
これは、詰んだ、青ざめた顔をする独歩を無視するように、男たちは後ろ手に縛られ、床にべたりと倒れる独歩を囲んだ。
「どんくらいしたの?」
「いや、それがまだ本番してねえの」
「へえ、処女か。いいなあ」
「いや、知らねえぞ。GIGOLOやill- docと出来てっかも、って話じゃねえか」
がやがや、と下卑た笑い声を上げながら、男たちは独歩をまるで家畜かなにかを見る目で見つめた。
「ケツマン一番は俺でいいよな? フェラさせたけどまた勃っちまった」 ひく、ひくと男を誘うようにはくはく口を開閉させる尻穴に、怒張した男のものがひた
りとあてられる。「や、やめろッ! やだっ、くそが!」
「おい、ゴムなし? ひでえんじゃね?」
「どうせやってんだろ。こんなメス丸出しのケツアナしてるんだからよッ!」
ズプゥと男のものが遠慮なしに入れられ、内臓を圧迫される不快感に独歩は吐き気を催した。嘘だ、こんな。男に犯されているだなんて。独歩の目から、悔し涙がぼろぼろとこぼれる。それでも彼の直腸は中のものをまるで歓迎しているかのようにきゅうきゅうと抱きしめていた。
「ああ、あっ......。うッ、グズッ」
「あーあ、泣いちゃったよ」
「まあ、よかったんじゃん。うれし泣きだって。慣れればここでもイケるようになるからさ。独歩さん。痛いだけじゃねえ、だろッ」
何がうれし泣きだ、と言ってやりたかったが、先ほどイったばかりで意識がはっきりとしない。激しく注挿される陰茎からもたらされる刺激は、確かに痛いばかりではなく、おそろしいことに、どんなに心で抵抗しても体の奥からむくむくと気持ちの良いなにかが膨れ上がってさえもいた。怖くて逃げ出したいのに、すっかりバカになってしまっている快楽中枢が抵抗を弱めるように命令を出し、独歩はうまくうごけない。
「あ、あ、はあッ! やだ、このッ、抜けよおッ」
抵抗したいのに、殺してやる、と言いたいのに、なにも言えない。出るのは情けない喘ぎ声ばかり。腰は勝手にゆらゆらと揺れ、淫らなダンスを踊っているようだった。
「抜かせてくんねえのはあんたでしょうに」
「ちが、ちが......、イッ!?」
「あ~。ここ? ここイイの?」
「よぐないっ、あっ、ひいっ。そこやだ、ああ、ぐっ、ああ!」
ごりゅ、とチンコで中のどこかを強く押しつぶされた瞬間、快楽の風船がばちん、とはじける音がした。
「ここだな? 独歩さんの、前立腺みっけ!」
男はうれしがって、独歩のケツをがっしりと掴んで、ズポズポと同じところを責め立てた。
そのたびに独歩の頭のなかは未知の快楽で真っ白になり、からだじゅうがびくびくと痙攣して、ナカの締め付けをぎゅうと強くした。
「もう、ダメッ、イケないからっ! んうッ! う゛う゛うッ! あはッ、ダメ、なんか出るッ、あ、あ――――ッ!!!!」
プシャアアアと、精液でもなく、尿でもないものが、独歩のもはや力なく揺れるのみであった陰茎から噴き出す。
「うそ、潮吹きって、お兄さん淫乱すぎでしょ」「こっちもつかってくれよ。つっかえてるんだ」
盛大に潮を吹いて脱力し、うつ伏せにへたりこんでいた上体を起き上がらせると、男の一人が独歩の口にチンコを突っ込もうとした。独歩はちからなく首を振るも、顎を固定され、無理矢理くわえさせられる。
「や、あだあ! はぷっ、んぶ~~~~ッ」
前からも後ろからも責められ、もう何も分からない。 と、急に手持ち無沙汰そうにしていた一人が、マッサージ機のボタンをオンにした。突然、びりびりとした電流がすぐさま体に駆け巡り、独歩はしゃぶることもできずにガクンと倒れ込んだ。
「やッ、あああッ、イグッ! あああおッ! はっ、ひい......、ひっ、あ、あ゛~~っ」 独歩はぼんやりとする頭で、びちゃびちゃという水音を聞いていた。今自分に何が起きているのか、全然わからない。
「あーあ、すげ、漏らしてやんの」「ヨすぎて失禁て、どんだけだよ」
むわ、と臭うアンモニアのにおいが夢うつつだった独歩の意識をこちらに引き戻した。漏らした? こんな奴らの前で、俺は......! どうにかして漏らすのを止めようとする独歩だったが、どうにも腹に力が入らず、じょぼじょぼと出るそれは止まらなかった。
「いやだ、ヤダッ! 見んなあ!」
「いや、見るなって、見せつけてるワンちゃんはアンタでしょお」
「うれしょんしながらチンポもぐもぐして、うまそうにしちゃって」「あっ、ちがっ、あ゛ッ、あはッ!」
「ほんと、バトルの時の威勢はどうしたって感じだな」
「こんなメス丸出しのエロ声だしてるとこ、ファンが見たらゲンメツどころじゃないです
ねえ、DOPPOさあん」
「く、うあっ、あっやっはうっんあっ、くっ、くうううっ!」
「うっ、くう、出る出る出る! 出すぞ、全部ナカで受け止めろよ!」
「で、やだ、やめっ出すなッ! やだっ、あっ、あう、あっ、あ~~~~~ッ!!」
男がイッたのと、独歩が絶頂したのは同時だった。腹の奥に、男が燃えるように熱い精液を吐き出すのを感じながら、独歩はぐったりと脱力する。
観衆に四方八方から、びしゃびしゃと精液をかけられ、しろいデコレーションをされる。
それに悪態をつけるほどの力はもう独歩には残っていなかった。
「ああ。もうぐちゃぐちゃだよ」
「どうすんのこれ」
絡みつくような、なめ回すような視線が独歩に集まる。「記念撮影だよ。こんな具合のいいケツマン逃してたまるか。調教して奴隷にすんだ」
「うわ最高、そんなことよく思いつくな」
今ここに居る奴らに、全部見られている――。独歩はそれを感じとると、羞恥に体を熱くさせた。いやなのに、いやなのに、体があつい。もっと気持ちよくなりたい。
完全に、独歩の未開拓であった処女地は、男どもに踏み荒らされ、淫靡な欲望に心ごと染められつつあった。
そこで自分が変わってしまったことに、独歩は気づいて、はは、と皮肉げに笑う。
カシャと写真が撮られた。アングルを変えて何枚か。
「独歩さん、ほら、社員証くわえて。ピースして」
やめろとも言えず、独歩は言われるがまま、首から提げたままだった社員証をくわえ、震える手でピースサインを作った。抵抗する気力はもはやなかった。パシャリ。
「また相手してくれよ。でないと、写真ばらまくからよ」 そう言って、男たちは去った。
あとは、グチャグチャのシャツを羽織ったのみの独歩が残された。「はは......。あはは......」
もう戻れない、と独歩は気づいていた。なにせ、解放されたいまも、じんじんと腹がうずくのだ。被虐のよろこびを知ってしまった独歩は、もうどちらにしろマトモには戻れそうにもなかった。
ああ、先生。一二三。ごめんなさい......。心に浮かぶのはそればかりだった。
・・
「どっぽ~。どうしたん? 今日休みだって言ってたじゃん。呼び出し?」
黒と白のツートンカラーのエプロンを着けた一二三が、出かけようとしていた独歩に声をかける。
独歩は、ああ、うんと気のない返事をして、「そんなに長い用事じゃないから」とアパートの部屋を出た。
あれ以来、ほとんど毎日のようにあの集団に呼び出され、性欲処理をさせられていた。 これは調教で、お前は俺たちのメス奴隷なのだと言われてセックスを強要されてはいるが、二週間が経った今でも独歩はこんなゲスどもに飼い慣らされるつもりはなかった。たとえ、体が屈服したとしても、マトモには戻れなくても、絶対に負けてやるものか、と思っていつものガレージに足を向ける。
家から徒歩数分のガレージのシャッターが見えるにつれて、どくどくと心臓が高鳴るのは、ローションを仕込んできた後ろがうずくのは、吐く息が熱くなるのは、期待しているのではない。違うのだ。ただ、今度こそ負かして写真データを奪い取ってやる、という、決意のあらわれにすぎなくて。
「おお、独歩ちゃん。ちゃんと来れて偉いねえ」
そう言い訳をしても、ガレージから出てきた小太りの男に触られると、セックスをするのだと嫌が応にも意識してしまう。違う、俺は、確かにレイプされたけれども、負けてやるつもりなんかなくて。「今日は、時間がないから。手短にしてください」
独歩はわざとぶっきらぼうにいうと、スムーズにスーツやワイシャツ、スラックスを脱いでいく。今日は明らかに年上であろう男ひとりのようだった。 日によって、大人数を相手にさせられる時もあれば、一人のときもある。なにせ、独歩は男たち全員の公衆精液便所であるから、呼ばれれば相手が誰であろうと、ガレージに行かなければならない。
初対面でも、何歳でも、ここに来れば独歩の主人だ。そして、主人とセックスをする。
それがメス奴隷の役目だから。
「準備は?」
「ん......。した。から、したから、はやく終わらせ......んあっ、うんっ」
敷かれたマットにぺたんと座り、男の膨らみ始めた股間に鼻を突っ込む。ぐちゃ、と男のソーセージのように太い指が、尻穴の肉壁をかき回す。
「ねえ、独歩ちゃん。いつもの言ってごらんよ」
「あれ、言うんですかあっ、やっ! 乳首さわんないでくださっ」
「君がされていることは、みんな知っているんだよ。動画をみんなでシェアしているからね。ほら、いつものアレ、言ってごらんよ。言わないと、いつまでも終わらないよ」
「う......。はい、わかりました」 独歩は、マットの横に積まれた段ボール箱のなかから、真っ赤な首輪を取り出して、細い首にはめた。そして、男の前にしゃがみ、スクワットをするような体勢で手を前に突いた。まるで、犬がお座りをしているようだ。
「う、あ、ええと。ごしゅじんさま......、ご主人様の、おちんぽを、この駄犬に舐めさせてください......」
「うまいね、よく言えたね」
「ありがとうございますっ、は、はやくっ。くださいっ」
「せっかちさんだね。ほら、君とセックス出来るって教えて貰って、いっぱい溜めてきたんだよ」
「あ、は......。俺のために、ありがとうございます......。精一杯務めさせていただきますっ」
好きでもないことばを言わされて、嫌なはずなのに、ズルと男がチンポを出すと、どくんと心臓がはねた。だらり、とだらしなくよだれが垂れる。
あのくさく汚いチンポを今からなめしゃぶるのだという期待――そう、これは期待だ。「ん、はぷっ......」
ちゅば、ちゅば、とすっかりだらしない顔で、独歩はまるでアイスキャンディをなめしゃぶるように男に奉仕する。
「ああ、もうスイッチはいっちゃったのかい。独歩ちゃん、そんなにおじさんのおちんちんがおいしい?」
「あ......う......。はっ♡」
空いた手で手コキをしながら、独歩はとろんとした目でいったん口から離すと、
「はい♡ んふっ♡ おいひッ、おいひいれす♡ 早くご主人さまのっ、濃厚ザーメンほしいっ♡」
といって、開きっぱなしのアナルにチンポを擦り付けると、「こっち、アナルに......おまんこにハメてください♡」と下品に笑った。
「ね、生でいいよね、ね」
「そんなのいいからあ♡ はやくっ♡」
「せっかちさんだね、はい。独歩ちゃんの大好きなおちんぽだよっ」
ぐちゅん! と男はギンギンに勃起したペニスを独歩の秘所にさしこんだ。
「んああああっ♡ きたっおちんぽきた♡ あったかいの♡」
「ああっ、やっぱりナマはいいねえ! 独歩ちゃん」
「はい♡ ナマいいっ♡ 独歩、おちんぽ大好きですう♡」
「独歩ちゃんはスケベな男の子だねえ」
「はあっ、あんっ、あ、おっ、んはあっ♡ 毎日毎日皆さんにハメてもらって♡ おれ、すっごいスケベな肉便器になっちゃいました♡ はめはめされるの、いやなのに♡ 呼ばれたら来ちゃう変態なんです♡ もうおちんぽなしじゃ生きられない、奴隷まんこなんです♡ 会社でも、どこでも、えっちなことばっかりで♡ 犯されたいって、思っちゃうんです♡」
ちんぽをくわえてしまうともうダメで、言いたくないことばかりが口からあふれる。違う、そうじゃない、と思っても、下品な告白は止まらない。正常位でばちゅ、ばちゅ、と気遣い無く思いっきり腰を振られ、太いペニスで直腸内を擦られると、ただの肉オナホと化した内臓が、きゅんきゅんとすぐに屈服して媚びるようにそれをしめつけた。もう、なにをされても気持ちが良かった。独歩は手を伸ばして男にしがみつき、ぜいにくたっぷりの男のからだをギュウとホールドすると、「きす♡ キスしてくらはい♡」と強請った。男は鼻を鳴らして、肉厚な唇を独歩に押しつけ、口の中を舌で蹂躙する。
「あ、はあっ♡ んぶうっ♡」
「えっちなキス上手だね、独歩ちゃん。気持ちいいよ!」
「あ、ありがとうございますう♡ んあっ、あ、そこいいっ、前立腺いいっ」
「前立腺じゃないだろう?」
「あっ、しゅみませ、まちがえましたあ♡ あ、じーすぽっと♡ です♡」
「賢いね、独歩ちゃんはえらいなあ」
褒められるたび、しまりがよくなる。小刻みに前立腺を突かれると、たまらなく気持ちが良い。上手だね、かわいいよ、と褒められると、抵抗する気持ちがどんどん消えていく。
この二十九年間、ほとんど誰にも褒められたことがない人生を送ってきたものだから、独歩は世辞ではない本当の賞賛に溺れていた。それが下品なものだとしてもだ。
こんなことで褒められたって全然嬉しくなんかない、おっさんのちんぽなんかしゃぶりたくもないし、セックスだって嫌だ。そんな建前は全部崩れ去って、もっと欲しい、褒められたい、気持ちいいことをしてほしい、と完全に堕ちてしまった独歩は男の動きに合わせて淫らに腰を振った。
「......あ、すごい、いいっ。奥いい♡ ご主人さまのっ、ごくぶとおちんぽでがんがん突かれるの♡ たまんない♡」
「ボクもいいよっ、本当に君は名器だね」
「光栄です♡ もっと、もっとぉ♡」
男の動きは浅いところを擦るものから、奥を突く動きへと変化し、ぱんぱんと肉がぶつかりあう音がガレージに大きく響く。独歩はがくがくと揺さぶられながら、でっぷりとした腹肉に性器をおしつけ、擦り付ける。
「はあっ♡ ごしゅじんさまのおなかきもちいっ♡ あっ、いくっ♡ いっちゃう♡」 ぐちゅぐちゅとペニスを押しつけ、独歩は快楽の渦に取り込まれてそのまま達した。
「ボクのおなかでオナニーして勝手にイッちゃだめじゃないか」
「あっ、ごめ、ごめんなさいっ」「ごめんね、ボクこそ、独歩ちゃんが触って欲しいの気づかなくてごめんね。よしよしし
てあげようね」
「あっ、らめれす♡ いったばっかだからあ♡」
萎えたペニスをしごかれ、独歩はいやいやと首を振る。男は腰を振りながら、おさない子どもを撫でるように優しく「よしよし」といって独歩をなだめた。
「かわいい独歩ちゃんのデカクリ、よしよししてあげようねえ」
「やら、よしよししないでくださっ」
「かわいいなあ。ほら、撫でるたびにきゅんきゅんケツまんこが締め付けてくるよ」
「イイッ♡ チンポ擦られてっ♡ 奥もガン突きされてっ♡ またしゃせーしちゃ......ひうううんッ♡」
「こらこら、なんだっけ?」
「しゅみません、クリでしたあ♡ 独歩はメスなのでっ♡ チンポなんかないです♡」
チンポの根元をぎゅうううと握られ、独歩は悲鳴を上げた。この男は、どうも独歩をどうしてもメス扱いしたいらしかった。ド変態が、と男をさげすむ自分がどこかにいた気がするが、腰を振りたくられ、奥を突かれればそんなちっぽけな理性もすぐに快楽に踏み潰される。気持ちいい、気持ちいい! そればかりが、独歩の頭を支配した。
「もっと激しく♡ おれのっ、おすちつ♡ 征服してください♡」
「いいよ、おじさんも、限界だから、中出ししてあげようね!」
がっちりと腰を掴んで、男は腰を振りたくった。対面座位で行われる激しいピストンは、まるで乗馬しているかのようだ。
「ふあああっ、あ、はうっ、ひい! う、あう、あ、あ、あっ!」
「独歩ちゃん、かわいいよ。かわいい!」
「はあっ、おれかわいいですか? 誰にでも口開けちゃうダメあなるでもっ、褒めてくれるの♡ うれしいです♡」
「はあ、出る、出るよ独歩ちゃん! ナカにだすからねっ! あ~~~出る! 出る出る出る!」
「んへえ♡ せーしきてる♡ んは♡ すっごいでてる♡」
どびゅ、びゅるるるると勢いよく熱い精液を中に出され、独歩は押し上げられるように絶頂した。背中が大きくのけぞり、意識が飛びそうになりながらわけもわからず淫らな言葉を繰り返し、独歩は満たされた気持ちでマットに倒れた。
「はあ、はあ、はー......」
天井をみながら、独歩はありがとうございました、と無意識に言った。
・・
今日は特別なプレイをしようぜ、と、最初に独歩を捕まえて犯した男が言って、独歩は車に乗せられた。特別、と言われたって、散々お前らは好き勝手しただろうが、と独歩は調教の数々を思い出す。それだけで体が熱くなり、きゅんと腹のあたりがうずいた。
それでも、目隠しをされ全裸にコートだけの姿でディルドを仕込まれたまま連れて行かれる先がどこなのか、と期待してしまう。期待してるのか? と揶揄するように言われて、違うと返したものの、一瞬心を見透かされたかと独歩はドキリとする。
やがて、車は止まり、独歩は男たちに引っ張られるようにして、外へ飛び出した。「失礼しまーす!」
男の高らかな声と、聞いたことのあるざわめきが耳に入る。「おい、待て! ここどこ
だ! なあおいッ!」
独歩の問いに、誰も答えようとしない。独歩は慌てて逃げようとするが、男の力は強い。
どうにも逃げられず、サッと目隠しのしたの目を独歩は絶望の色に染め上げた。
「なに?」
「どうしだんだ? え、あれ観音坂さん?」
「いやなんだ? またアイツの友達か?」
全部聞いたことがある声だ。俺はここを知っている。まさか、まさか。ここ、もしかして――――。
「おれの、会社?」
独歩は呆然とつぶやいた。
「そうだよ、アンタの職場だよ!」
それと同時に、どさりと地面に転がされ、着ていたコートと目隠しが取られる。全裸に、下品な蛍光ピンクのディルドをはめっぱなしの姿があらわになり、部屋の中に悲鳴が上がった。
「観音坂さん、丸見えじゃんか......」
「すげえ、なんだ? AVか?」
晒された淫らな姿の独歩に、社員たちは釘付けになった。「おいっ! ほんとにこれはダメだろ! コート返せッ! んんッ......うう......♡」
「バーカ、かえすかよ。ありがとうございますだろ、わざわざ連れてきてやったんだから」
独歩は起き上がって、男からコートを奪い返そうと手を伸ばすも、ごちゅごちゅと尻にハメたディルドをうごかされ、たまらなくなってくたりと倒れ、感じ入ってしまう。
「いやだ、やめっ、そこいやだあっ」
「イイの間違いでしょうが。あんた、口ばっか最初は威勢いいよなあ。はあい、観音坂独歩さんの職場のみなさん! MC.DOPPOこと、貴社の営業部所属、観音坂独歩さんは、
今、オフィスの真ん中でぶっといディルドをくわえこんでよがり狂っています!」「やめ、うるさ、黙ッ、ぎゃうんっ!」
独歩は高らかに告げる男を黙らせようとするも、バシン、と尻を叩かれ犬のような声をあげる。
「見えます? こーんな、極太のヤツ平気でくわえて、しかもチンコ勃起させてるんです。観音坂さんはとんだドスケベ野郎だったんですよ」
「あっ、あっあっん、入るのッ嫌だあっ! みるな、みないで、くそっ、違うんですッ、これ、あっひゃうん! 違っ、あう、こんなの俺じゃないッ」
「なーに急にカマトトぶってんだよ。独歩さん。あんたの会社の奴ら、みんな見てるぜ?
雌犬になっちまったアンタをよ」
「違う、めすいぬじゃなっ♡ あうっ、ぜんりつせんするのダメっ♡」
ボロボロと涙がこぼれた。どうして俺がこんな目にあわなくちゃならないんだ。それで、どうして誰も止めてくれないんだ。
オフィスには女性社員もいるはずで、というか目の前で犯罪――レイプが行われてるってのに、誰も通報してくれないのは何でだ? 独歩は、ひいひいとえずくようにあえぎながら、助けて、誰か、と願った。
けれど、助けなんて泣いても来ないのだ。
「んっ、あ゛っ、やだっ! ふぅっ、やめ、 ろぉ! んあっはっんんッ!」
「やめろやめろいうけどさ、腰揺れてんよ。ド変態」
「変態じゃなっ、あ゛っ、あ゛はっ! やだっ、職場、しょくばでアクメしちゃ、アクメしちゃうっ、ごちゅごちゅすんのやめろっ、はっ、あっ、ーーーーーう゛う゛う゛っ~~
~!!!!」
容赦なく動かされ、がつん、がつんと奥を突かれるたびに雌の喜びを知った体は快楽に溺れていく。そして、一際つよく押し込まれたとき、独歩は押し出されるようにびゅるびゅると射精した。
「はぁ、ふ、あっ......。はあっ、はー、はー」
ぱたた、と垂れた精液で汚れたリノリウムの床に、独歩はくったりと倒れ込んだ。なにもかもが最悪だった。
「皆さんも、犯しちゃってくださって大丈夫なんで宜しくお願いしますね。こいつもうただのチンポ狂いのメスなんで、どんどんぶち犯しちゃってください!」 独歩を連れてきた男が、ケラケラと笑う。
最悪な状態なのに、独歩は最高に興奮していた。抵抗しないと、と思うのに、ケツにハメられるとどうしようもない。俺は人間で、こんなの犯罪で、でもオスのちんぽをハメられてるときだけしか役に立てないダメな人間だから、だからみなさんにご奉仕をして気持ちよくなってもらうのが正しくて。だから、もう、楽になってもいいような気がした。気持ちがいいなら、それでいいじゃないか。もう辛いのはいやだし、どうせ淫乱なのは変わらない。ならもう、いつものようにするだけだ。
独歩は、ゆるゆると身を起こすと、そのまま近くにいた社員――たしか入社したばかりの頃、独歩が面倒をみてやっていたやつだ――の手を引っ張った。
「あの、観音坂先輩......」
ああ、こいつ、勃起してる。はり詰めたスラックスの股間部分を独歩は見つめた。処理してあげなければ、と思い、独歩は若い社員のベルトを手際よくはずすと、スラックスの前をあける。すり、と膨らんだ股間に顔をうずめれば、どきどきと心臓が高鳴った。 こんなの絶対に間違っていて、やってはならないことだと分かっていた。分かっているのに、オスの臭いにすっかり酔ってしまった独歩は、とろんとした目で後輩を見上げた。「はは♡ おまえ、ちゃんと洗ってるか? パンツごしからでもオスのにおいぷんぷんするぞ。だめだろ♡ こんな、メスを誘うようなにおいさせたら♡」
「ふは、せ、せんぱいっ!」
パンツをゆっくりと口を使ってずらせば、いきり立った若いチンポが、独歩の目の前に現れる。
「ほら、ちゃんと洗ってないだろ♡ くっさいチンカスまみれだぞ♡ し、しかたないから、俺が綺麗に剥いて掃除してやる♡」
しゅこ、しゅこと半分皮を被ったちんこを器用に剥いて、独歩はぺろぺろと嬉しそうに汚れをなめていった。もう、どうしようもなかった。そうされてしまった。
「うわ、なんだ。幻覚?」
「マジかよ、本気でやってる......」
社員からの、蔑みの声すらも気持ちがよかった。こんなド変態の自分をみんなが見ている、と思うとドキドキして、フェラチオにも気合いが入る。
「んっ♡ ちゅっ、んむ、出していいからな♡ おいひい♡ 後輩チンポ、かわいいぞ
♡」
後輩のチンポに夢中になってしゃぶりつく。レロ、と下からなめあげたり、喉奥まで飲み込んだり。
「あっ、せんぱ、すごっ」
「んぶっ、ふっん♡ ンンッ、ふっ、む......♡ ひんほ、ほいひい♡」
大きくくわえこんで、顔を前後させれば、後輩の完勃ちチンポはいとも簡単に精液を独歩の口内に吐き出した。
「~~~~ッ♡ んぐっ、んっ♡ はあっ♡ 上手に出せたな♡」
それをごくごくと美味しそうに受け止めると、独歩はぱかりと大きく口を開けて、ベロを出した。白いものを見せつけるようにしたあと、それを何回かに分けて飲み込んだ。
「はあっ♡ 精液おいしい♡」
「おい、観音坂。面貸せ」
「あうっ♡」
うっとりとしている独歩の横顔を、ばちんとチンポがビンタした。「お前のせいで俺の評判が悪くなってる責任とってくれよ。お前が中央病院の、神宮寺寂雷先生なんていうデカい顧客取ってるせいで、俺の成績が悪いみたいになってるんだよ。どうせ枕してるんだろ? そうじゃなきゃ、とれねえだろあんな顧客よお」
「ご、ごめんなさ......♡ でもっ、せんせえとはっ、ほんとになにもなっ、オ゛ッ♡」
「嘘こけ、こんなドスケベなクチマンコして、後輩のチンポ舐めしゃぶりやがってよぉ」
「んぶっ、んごっ♡ んっ♡」
同僚の、独歩のことなど考えない乱暴な腰使いで喉奥をガンガン突かれると、独歩のくそ雑魚マゾ喉マンコは即座に陥落して、ぎゅうぎゅうと嬉しげに吸い付いた。
「ごっ♡ んぶっ♡」
「あ~~~~出る出る、出るぞ観音坂。顔にかけてやる、この淫乱!」
ぐぽ、ぐぽ、と深くしゃぶる口からじゅぽん、とはずすと、同僚は独歩の顔にザーメンをぶっかけた。
「はぁっ♡ すご、やばい♡ 濃厚ザー汁シャワー♡」
最早独歩は我慢などできなかった。大きなよがり声をあげ、腰をふりたくり、自分でディルドを動かしてアナニーをして快楽を求めた。
こんなのだめなのに、だめなのに感じてしまっている。パシャ、と写真を撮られたり、蔑まれたりするのすら今の独歩には気持ちがいい。
「はっ、こんなメス豚野郎が同僚だったなんてよ。なあ、観音坂ァ」
「しゅみまへ、わびっ、わびますからぁ♡ チンポ、おチンポ様を舐めて綺麗にしてお詫びしますからぁ♡」
「舐めたいの間違いだろうが、ああ?」
もっとひどいことをされたい。ひどいことを言われたい。もっと、もっと......淫乱な自分を見てほしい。犯されたい。
独歩は、自分で抜き差ししていたディルドを抜くと、ガパとM字に股を開き、すっかり緩くなってはくはくと開閉する陰部を見せつけて、くぱあと横に広げた。
「わたくし、観音坂独歩はっ、汚らしいめすいぬで、みなさんの肉便器なんですっ♡ 最初は嫌々言ってたけど♡ ほんとは酷くされたかっただけなんです♡ はあっ、まんこにおチンポ入れてほしくて、たまらないんです♡ もっと、俺をいじめて、気持ちよくなってくださ、んほおおおおっ~~~っ♡」
みっともないハメ乞いを言い終わるか終わらないかのところで、急に遠慮もなしにばつん! と突っ込まれ、独歩は汚いあえぎ声を上げた。
よく見れば、ぶちこんできたのは、いつも自分がハゲだのなんだのと罵っている課長だった。見下している相手に、犯されているという現実が、独歩の被虐心を燃え上がらせた。
「はあっ、か、課長♡」
「観音坂くん、君は仕事の効率も営業成績も悪ければ、こんな素行の悪いド変態だったとは! 営業も全部枕でとって来たんじゃあるまいね? 世間様に顔向けができんぞ!」
「ん、ん、ん! か、かちょお♡ 課長の不惑チンポっ♡ 硬くて、ごりっぱで♡ いいとこぜんぶ擦ってくださってとっても気持ちがいいです♡ ハメられた瞬間におれっもう課長のチンポにめろめろで♡ 孕ませてって体びくびくしちゃいます♡」
「褒め言葉とっ、締め付けだけは一流だな観音坂くん! 接待もそれくらいしたらどうだねっ」
課長はそう言うと、乱暴に腰をふりたくる。もはや独歩はチンポに奉仕する奴隷だった。
淫らに腰をふり、課長のピストンを受け入れながら周りの社員からも精液をかけられ喜悦の笑みをうかべる姿は、まるでそうするためにうまれてきたかのようだった。
「はあっ、観音坂くんっ、いいぞ、すごい名器だ!」
きっと、俺はチンポに奉仕する肉オナホとしてしか、使い道がない人間なんだ。だって、こうしていれば、誰かの役に立てて、褒めてもらえる。課長だって、入社してから一度だって褒めてくれなかったくせに、今日、はじめて褒めてくれたのだ。
「ありがとうございます♡ おれっ、チンポくわえてるときがっ、んっ......ンッ♡ 何よ
りも幸せなんです♡」
襲い来る快感、褒められる多幸感に独歩は溺れ、もはや理性がないも同然だった。
「ああっ、ぐりぐり♡ きもちー♡ かちょぉっ♡ 気持ちいいですかっ――んはあっ
♡」
淫語を交えて、男に媚びる独歩の顔はだらしなく、課長がピストンするたびに対面座位の姿勢で、宙に放り出されそうなほどに独歩は体を浮かせる。一撃ごとが鈍器で殴られるかのようで、どんどん奥の奥までチンポが入り込んでいった。
「んっ、おほっ♡ ふかっ、あ゛あっ、おりてきてるぅっ♡ 課長、んっ、のっ、ザーメン飲みたいって♡ んっ、あ ゛っ、しきゅーがっ♡」
独歩はガン突きされ、跳ねながら、からだの奥の奥、つまり結腸に彼の陰茎がめり込んで行くのを感じてよがった。
「そうかね、締め付けが一段と強くなったぞ、観音坂くん。何回もイッているようだが、中イキなのかメスイキなのかわからんな!」
「しゅみまへん♡ あ゛っ、あ゛ー、もうっセックス良すぎてっ、おれっ、バカになってるのでえ♡ あ゛、あ゛あ、おぐ、はいってぐるっ♡」
課長は、腰にかけた両手に力を込めると、独歩の結腸の手前をぐりぐりとやった。
意識を吹っ飛ばしそうになりながら、独歩はそれに応えるように尻を大きく突き出す。
「あ゛っ、あああっ、ひいっ、ん、ん、ん゛あっ♡ はいっ、はい、って、がっ、アアッ、ん~~~~~~ッ!!!!」 独歩の脳みそはもはや思考を停止していた。ばちゅん、だか、ごちゅん、だか、聞こえてはいけない音が頭の中に響く。独歩ははしたなく、悲鳴だか喘ぎ声だか分からない声を上げて、出るものもなく絶頂した。
「すごいぞ、これは減給とりやめどころか、昇給モノだぞ、観音坂くん」
「あ、あ゛っ、ありがとうござ、ごひゃいまっ、あ゛っ、いっへるっ♡ は、はいるう♡
~~~~~~あ゛~~~~~~ッ♡」
カリが、ずぷんとイケないところに入って、独歩は絶叫した。しかし、ふかふかの結腸内部は男根に完全に屈していて、とろとろにとろけてオスの精子を強請った。
「は、こんな、名器を隠していただなんて。神様も、一人に一つくらいは才能を与えてくださるらしいなっ」
「ありがとう、ございます♡ は、はじめてっ、課長に褒められて♡ あっはっ、嬉しい ♡ ちんぽ好きです♡ あっ♡ トぶ♡ そんなにナカいじめられたら♡ またイっちゃいますう~~~~♡」
すっかりお漏らし癖がついてしまった独歩は、しょろしょろと萎えた陰茎から尿を吐き出した。「あっ、おしっこでてる♡ すいません♡ 課長♡」
「いや、何度もイケて偉いぞ観音坂くん。私も、もうイクから、ちゃんと受精したまえよ!」
「はい♡ んっ、イってくらはい♡ みなさんも♡ 見て♡ ダメな俺の♡ オスしきゅうガン突きされて受精アクメきめるとこ♡ 見ててくらひゃい♡ んっは、あ♡ あっ、いぐううう♡」
「観音坂くんッ出るっ、出すぞっ!」
「はあ♡ でてるう♡ せーえき♡ しゃれんならん♡ こんなんイッパツ受精確定♡」 でたらめなことを言いながら、独歩は腹の中に精子が注がれるのだらしない顔でを受け止めた。
もはや、その姿に人の矜持なんていうものはなかった。
・・
「みなさん、こんにちは...、ひっ♡ 麻天狼のMC.DOPPOこと、観音坂、独歩です。ええと......そのぅっ♡、俺なんかのために......♡ お集まりいただき、まことにありがとうございます。今日は、弊社を日頃支援してくださっている、皆様にお礼がしたく、登壇させてっ...♡ いただ、きんっ♡ きました...。今から、弊社の最新技術を使って......、開発をした医療器具をご紹介するとともに、おおっ♡ 試しいただいッて、最後までお楽しみくだひぃっ♡ ださいま、すよ......う、お願い申し、しんっ♡ あげます――」
そこまで言うと、ステージに立った独歩は崩れ落ちた。ゴトン、と手に持っていたマイクがライトアップされたステージに落ちる。ざわ、と狭い会場に集まった男たちがざわめいた。
「あっ、これはあっ、弊社の誇る技術力で生み出したッ♡ 医療用ヒプノシスマイクのッ、効果で......っ♡ 強化系リリックを、あう、コレに通していただきますと♡ 相手の性的興奮を高めることができます♡ 非常に強力ですのでえッ、はあっ、認可が下りていないのですが♡ インポテンツの治療に効果的であるとッ、期待されま......、はあ、もうっが
まんできないッ♡ 一番の方、お手元の資料を置いて♡ 壇上に上がってください♡」 会議室の椅子に座っていたスーツの壮年男性が、壇上に上がる。独歩は熱い息を吐いて、いつも出資ありがとうございます、と地面にぺたんと座ったまま挨拶をし、ストライプシャツの前をぷちぷちとはだける。晒された肌は依然として不健康そうないろをしていたが、アバラが目立っていた胸が――胸だけがすこしふっくらとし、その先端は熟れたリンゴのように赤く、勃起していた。その淫らな光景に、おお、と声があがる。
「一番の方、この、資料にありました、新型の吸引器にかけていただいてっ♡ 大きくしていただいた♡ ぼくの、むねっ、おっぱい♡ を、搾っていただけますかっ」 胸を突き出して、男性の手を胸に誘う。
「資料に、これで母乳が出る、と書いてあったが、ほんとうかね」
「はいっ、この最新の吸引器はあっ、そこが改良点でありましてっ。ヒプノシスマイクのように音波振動をくわえることで、男でも出るようになるんです♡ みなさんに、ぎゅううって♡ 搾っていただくのを、もう我慢できなくてどきどきってしてる俺のだらしないおっぱいをっ、ぎゅう♡ ってしぼって、是非とも導入を検討していただ、はあっ、うああっ♡ 急に引っ張ったらだめですうう♡」 独歩が喋っているうちに背後に回った男が彼の胸をぎゅうと引っ張ると、びゅう、びゅうと肥大化した乳首から、多量の乳がこぼれ出て、アーチを描いた。
「すごい、これは本当に母乳なんですか」
「はいい♡ 成分も一緒です♡ あっ、ちくびいっぱいつねったらだめっ、イっちゃうから♡ だらしなくてすいませんっ」
男は、びゅる、としぼればしぼるだけ際限なく出る乳をひと舐めすると、甘い、と言った。
「ん......っ、はあ、おいしいですか? どうぞ、直接味わってくださいね、んっ♡ ふああっ、くあっ、ああっ♡」
少し脂肪の乗った胸に、男は体勢を変えてしゃぶりついた。ちゅうちゅうと吸われるたびに、独歩はびくびくと下肢を震わせ、気持ちよさげにあえいだ。
「あっ、すみません♡ おれ、イッちゃいそうになってましたあ♡ あっ、だめっ、強くしたらだめっ、あ゛っ、イクっ、おっぱい吸われてイクっ♡」
ぎゅうと男の頭を抱きしめ、独歩は達した。その姿に、誰もが息を呑む。あんな男ではなかった。営業で出会った時も、ラップバトルの中継で見せる姿とも全く違う、淫乱な姿。
独歩は、社内で犯されたあの日以降、営業としての地位から失墜した独歩は、新たに実験体として扱われるようになった。
「どっぽ、すげーじゃん! 今日は昇進祝いだな~!」
異動になり、給料が上がったことを伝えると一二三は喜んだが、独歩はその裏で昏い目をしていた。ごめん、と何度も心で謝りながらも、独歩は出勤をやめることはなかった。
すべてが公になり、一二三と寂雷に迷惑がかかることを恐れていたのは、もうとうの昔だ。
今は、セックスなしでは生きていけない。そう、独歩はもう、人間としての尊厳はない。肉でできた精液便所だった。
「次の方♡ コレは弊社が自信をもっています、試作品のマイクです。これは、使用すれば肉体に変化が現れて――直接ごらんになって、んふっ、いただけば、おわかりになると ♡ 思いますっ、ああっ、ニ番の方♡ はやく、はやくっお願いしますっ、した、脱がせ
てくださいっ」
壇上に上がる二人目に、独歩ははやくはやくとせびった。一番にむねをいじられながら、ニ番の男するりとスラックスを脱がされる。すると独歩は、まっさらな膝に手をあてがって、股を左右に割り開いた。
「お、おおお」
男の、劣情を宿した瞳が、独歩の下腹部に寄せられる。そこ――陰茎の裏、つまり蟻の門渡りと呼ばれる部分には、こんもりとした女肉と秘裂が息づいていたのだった。つややかな二枚貝は、皺の一本もなくつつましげに閉ざしている。
「ど、どうですか? 俺の、おまんこっ♡ このように、女性器を作ることを、可能にしました、んっ、触ってみてくださいっ、もう、触っていただくのを期待して、あ、うんッ」
「これは、どこまで本物なのかい。エッチなお汁が出ているけれど」
「ひうっ、あっ、はいっ♡ すべてですっ、女性の性機能すべてをっ♡ ああっ、手マンすごいっ、んんんんっ! 再現できます♡」
「それはすごい」
独歩はせわしない呼吸を繰り返して、媚びるように鳴いた。観衆たちは、いつの間にか独歩をとりかこんでいる。「すごい、革命的だ」
「これで、女がいなくてもすむ、というわけですか」
VIPたちは、身もだえる独歩を見下ろして、そんなことを言い合った。その服の下はギンギンに勃起させており、興奮しているのは明らかだ。独歩は卑猥な視線が自分に集まっているのに興奮して、じゅわ、とまた下肢をぬらした。
そして、にたり、と笑うと、では、と続ける。
「出資者のみなさん♡ 今日の俺、観音坂独歩はっ、排卵誘発剤で♡ 危険日にしていただいたので、ナカに出していただいたら、妊娠確定なんです♡ ああ、我慢できないっ! みなさんのおチンポ、俺のナカにぶちこんでっ、俺のせいでっ、がちがちに勃起したチ
ンポっ! いつも出資してくださる皆さんへの感謝としての本イベント兼、効果実験♡ 誰のせーしでにんしんするかっ、ロシアンルーレット♡ はじめますね♡」
おわり
なんかもう時間たってるのとうっかりデータ紛失しかけたのでのっけときました。我ながら最悪の同人誌を出したと思います。全部ざちゃんぴおんのジャケ写の独歩がレイプさえてほしそうだったせいです。なんだあのやれやれ顔は。劣情をあおりやがってくそが。……気が狂っているねごめんね。もうこんなんかけん。サイトに来てくれたかたにおまけみたいな感じで。まだ在庫ちょっとだけとらにあるのでよかったらどぞです。