チェンジ・ノーチェンジ
(リクエスト:後天性女体化ふたなりランスロット×ヴェイン。後天性女体化ふた攻めはじめて書くので許して。いつものノリです)
大変だよ、ヴェイン。
グランサイファーの厨房でヴェインがシチューをかき混ぜていると、団長のジータが顔を出して大声を出した。
「ジータ! どうしたんだ? 服も汚れたままで」
泥汚れはなかなか落ちないんだぞ、と言いながら、ヴェインがゆっくりと手を拭いてそちらによると、いいから来て、と15歳の少女にしては強い力で腕を引っ張られた。
「あ、シチュー! 頼むなっ!」
去り際に、バウダオーダとセワスチャンの二人にヴェインが声をかけると、了解したように頷いた。
・・
とにかく見て、と放り込まれたのは今朝掃除したばかりのランスロットの部屋だった。ヴェインが立っていた場所から、部屋の主の姿は見えなかったが、代わりにランスロットによく似た女性がベッドサイドに腰掛けているのが見えた。
「ラ、ランちゃん、ですか?」
ヴェインは緊張のあまり、ぎこちない態度で声をかけた。事前にジータからランスロットが女になったと聞いてはいたが、実際目の前にするとどうしていいか分からなかったのだ。
ランスロットは、そんなヴェインの態度をワハハと豪快に笑って一蹴すると、
「そうだよ、俺だよ。ランスロット」
と言った。その反応にヴェインは安堵し、へなへなと地面に座り込んだ。
「だあって、ランちゃん全然ちげえんだもん。びいっくりしたあ」
「はは、まあ。性別が変わったんだからしょうがない」
服はいつものベストとシャツを着て、スカートを履いていた。コルワが仕立てたのだと言われなくても分かった。こういうとき一番張り切るのは彼女だからだ。
ヴェインが立ち上がり、隣に腰掛けるとランスロットは「でかいなあ。女からみたらこうなのか」と感想を漏らした。
「ランちゃんはちいさくなった」
......治る? とヴェインが不安げにそう返すと、ランスロットは、治る治る、と気楽そうにいった。「まあ、こんなに変わっちまったけれど、かわらないものもある」
「そうだな。ランちゃんは、なんになったって俺のかっこいいヒーローのランちゃんだ。女の子でも、たぶんリンゴとかになっちゃっても、俺は変わらずランちゃんが好きだ」
「俺も、お前がなんになってもかまわないよ。まあ、でも、そういうことではなくってな......」
「ほえ?」
首をかしげるヴェインの肩をぐっと持つと、ランスロットはそのままベッドに突き飛ばした。うあ、とヴェインは突然のことにどすん、と寝かされてしまう。
「俺がトップ、お前がボトムだ。意味はわかるよな?」
ランスロットは、ヴェインにまたがって、シャツのボタンを外しながらそれは綺麗に笑った。ヴェインは、状況が飲み込めず、ただただやっぱりランちゃんの本気の顔は迫力があるな、と関係のないことを思った。
・・
ランスロットはベストとシャツのボタンをすっかり外してしまうと、ヴェインのオレンジの私服をたくし上げて、じろじろとながめた。
「お前のほうが大きそうだ」
二人とも胸があらわになった状態で、ランスロットは体をヴェインにぴたりとくっつける、ふに、と柔らかな感触が肌から伝わって、ヴェインは気まずい思いをした。顔を赤くするヴェインに、ランスロットはくすくすと笑って、そのままヴェインの乳首をはむとくわえた。
「ひっ!」
「んちゅ、それに、お前の方がここで、よく感じるだろうな?」
ランスロットは、じゅうじゅうとくわえた乳首を吸ったり、舌でこりこりと舐めたりしてヴェインのそれで遊ぶ。反対の存外やわらかい筋肉のついた胸をもみながら、そっちもつまんでやると、ヴェインは「ひあ゛っ」と声をあげてよがった。
「ランちゃ、あっ、だめっ、おれそこ弱いからぁ! あ、んあッ、あんまりされると......!」
「あんまりされると?」
「あっ、いあっ、ああっ! あ、い、イッちまうか、らッ」
「いいぞ、お前の好きなときに、イけば」
「う゛あっ、ひっぱらな、い、ひぐっ、あ、やッ」
ぎゅうとひっぱったり、ぐりゅんとそのまま押しつぶしたりとランスロットが責めをはげしくすると、ヴェインはほぼ泣きがはいったようにあえいだ。
「らんちゃ、ずる、ばかあ! やだっていって......、あ、あああ、~~~~~~~~~~ッ!!!!!」
ぐっと首をそらすと、ヴェインは達した。そこでランスロットが胸から口をはずすと、ねとりと唾液の糸がひいていた。
ランスロットが腰をうごかすと、ぐちゅりとヴェインのズボンからぬめった音がするような感触がした。かくいうランスロットも限界で、コルワが仕立ててくれたスカートをたくし上げる。
「なあ、ヴェイン。俺のことも気持ちよくしてくれるよな?」
そこには、曲線ばかりの女性の細いからだに似つかわしくない、男性の象徴がそそり立っていた。
・・
ランスロットは、呆然としているヴェインの体を両手をつかってひっくりかえすと、高く上がった尻に白魚のように細い指をあてがった。
「もう期待してる? 女の子よりずっと女の子みたいだぞ、ヴェイン」
「いじわるばっかり、いうなよお」
「ごめんごめん。お前がかわいいばかりに。潤滑剤ないから、俺のを使おう。さっきから濡れてしかたないんだ」
ランスロットは、スカートに手を突っ込むと、自分の愛液をたっぷりとすくい、ヴェインの尻穴にぬりこめるように指を挿入した。
「いっ、ふ、あっ」
「あはは、本物の女性器みたいになってる」
「いああっ、ばか、あほランちゃん! ~~んッ!」
ぐちゅぐちゅ、ぐぽぐぽと下品な音がランスロットの私室に反響する。ヴェインは、いつもより口数が多く煽ってくるランスロットに抗議を示したものの、すぐに手を激しくされ、あえぎ声に変えさせられた。
「もう、ここなしじゃだめだもんな。かわいい」
かわいい、という声は鈴がなるように高い。なのに、尻穴にあてがわれたそれが、ぐぷと挿入されると、「ひっ」と高い声を上げたのはヴェインだった。
「あ゛あ゛~~~!!! いきなりっ」
「ヴェイン......! かわいい......」
「ひっ、あ゛っ、だめっ、そんな奥ばっかりぃ!」
ランスロットがぐりぐりとペニスを押しつけるように抜き差しすると、ヴェインは顔を涙とよだれまみれにしてよがった。
それに気をよくしたランスロットは、ぱん、ぱん、とストロークをはやくする。
「ほんとっ、に゛、だめだっつって、あ、や、あ、あ~~~~~ッ!」
びくびく、とヴェインが体を震わせて達した。ぎゅうと同時に締め付けられて、ランスロットも、ヴェインの胎内に射精をした。
「はあ、あー、あ......。はあ、ランちゃん、いじわるだから、男に戻るまで、えっち禁止......」
「俺は楽しかったぞ。ヴェインがかわいい」
ヴェインは、くたりと倒れ、ランスロットはその広い背中にからだを預けてけらけらと笑った。
おわる