飲んで飲まれて
(リクエスト:ヴェインがパイズリフェラするランヴェ。グラサイ搭乗設定。本番はないけどヴェインがだーーーいぶ痴女っぽいです。ごめん)
ヴェインにやたらと酒を飲ませるな、というのはランスロットのきついお達しにより、白竜騎士団では周知のことであったがあ、このグランサイファーではそうもいかなかった。
そんなわけで、任務帰りに呼び出されたランスロットが、騎空艇が停泊しているポート・ブリーズの酒場で目の当たりにしたのは、ベロベロに酔っ払った幼なじみと、お姉さんの酒が飲めないのかにゃあと彼に更に酒を勧める飲んべえシスターのラムレッダの姿だった。
「ランスロット。アレはやくなんとかしろ」
そう言ったのは、彼を呼び出したオイゲンだった。面倒見の良いオイゲンは、ひとなつこいヴェインのことをよく気に入って、構っていた。きっと連れてきたのは彼だろうが、よりによってラムレッダも今宵の一杯をこの酒場に求めて来ていたとは。不運なことだった。
ラムレッダは飲みたがり飲ませたがりの無類の酒好きであって、彼女と酒の席をともにしたが最後どちらかが酔い潰れるまで酒の追加が続くのである。
「あ~~~~! ランちゃんだあっ」
ラムレッダと飲んでいたヴェインが、ランスロットの姿を捉える。ふにゃりと崩れきった顔で笑って、甘えたような声を上げた。
これだから! 飲ませたくなかったんだ!
「おい、兄ちゃん大丈夫か」
「......ああ、はい。大丈夫です。ヴェインは責任持って俺が連れて帰るので......」
一瞬硬直したランスロットをオイゲンは気遣うが、ランスロットは努めて冷静にふるまう。
「ランちゃんも、飲みに来たのか? ラムレッダがくれる酒がおいしいのなんのって」
「まあお姉さんはいわばお酒のプロだからにゃあ~~~。ほらほらこっちものむにゃあ」
「じゃあ失礼して~~~。んあ? ランちゃん?」
すっかり完成しているヴェインの手から酒を奪うと、ランスロットはソレをラムレッダに返して、ヴェインの腕を引いて立ち上がらせる。帰るぞヴェイン、というと、あいよランちゃん! と素直にランスロットの肩に腕を回した。
「あ~、ランちゃん久々だあ。依頼おつかれっ」
酒臭いヴェインが、犬のようにぐりぐりと頭を擦り付けてくるので、ヒュウ、とはやしたてるような口笛が別のテーブルから上がった。
ちらと横目で見れば、メーテラが意味ありげな笑みを浮かべてこちらを見ていた。横のカリオストロも、悪い顔でしっしと出て行けのポーズをとる。
ほらほらとっとと行っちまえバカップル! と極めつけにソリッズに大声でひやかされてはたまらない。隠しているつもりはなかったが、こうまでおおっぴらにおもちゃにされるとなんとも恥ずかしい。
のんきな顔をしている酔っ払いを連れて、しらふのランスロットは酒場を後にした。
・・
酔っ払ってしまったヴェインを、ひとまず自室に連れ帰って(連れ込んだの間違いではない。近いのがランスロットの部屋の方だっただけだ)ベッドに寝かせると、ランスロットは軽くシャワーを浴びた。依頼から帰って早々に呼び出されたので、体を洗う暇などなかったからだ。
ランスロットが風呂場から上がると、ヴェインはまだ起きていて、ベッドに仰向けにころがってこっちを見ていた。
「どうした、ヴェイン」
どうしたもこうしたもないのだが、ランスロットはヴェインの誘うような視線にあえて気づかないふりをした。相手は酔っ払いで、自分はしらふだから、恋人同士だとはいえ安易に手を出したりはしないのである。
「ん~。ランちゃん、溜まってねえのかなって」
ここでしらを切って何が、と聞くことは許されなかった。
それは当たり前に、性欲が、ということであるのは、ヴェインの態度から明白であった。
「いや、でもお前酔ってるだろ。また今度でいいさ。今日は寝よう」
正直なところ、ランスロットの愚息は、溜まってます! と叫び声を上げていたが、それはなんとか理性で抑えて、ランスロットはヴェインにタオルケットを掛けた。
が、その腕をぐいとつかまれ引っ張られる。
「なあ、いいだろランちゃん。試したいことがあるんだ」
ぜってー気持ちよくさせるからさあ、いいだろ? と甘えた声でねだられれば、ランスロットのうすっぺらの理性はすぐに降参した。早いものである。
・・
「でも俺準備とかなんもしてないし、これだけな」
と言って、ベッドに乗り上げたランスロットのボトムの前を勝手にくつろげると、まだ芯をもっていないそれをはむと口にくわえた。
「おい、ヴェイン! 急に」
「へへ、まら、らんひゃんのげんひないれ」
「く、くわえたまま喋るな」
「ん~」
最近、幼なじみはセックスのときだけナマイキだ、とランスロットは思う。変な知識ばかりつけてきて、ランスロットの反応で遊ぶのだ。(実際、クラウディアから貰ったというやたら大きいサイズのメイド服を持ち出して「ランちゃんがご主人様な!」とイメクラプレイをしようと言い出したときは焦った)
亀頭の先をすったり、玉袋をもみながら竿を舌からなぜるようにしてなめたりと、ヴェインは楽しそうに奉仕をする。風呂上がりだとは言えそんな美味いものでもないだろうに、ランスロットは自分の陰茎がキャンディかなにかになったような心持ちになった。
「やった、固くなった。へへ、ランちゃん、ギンギンじゃん......」
そうこうするうちにランスロットの陰茎もしっかり勃起して、ヴェインはやけに嬉しそうにランスロットを見上げた。いたたまれない。
「ちょっとまってな」
そのままどうするのかと思ったら、おもむろに着ていたシャツを脱ぐ。鍛えられた肉体があらわになり、ランスロットの愚息も更にぐっと熱をもった。
そのままランスロットの又座に乗り上げてきて、なんと胸に陰茎をあてたのだった。
「俺でもできるかな~と思ったんだけど、んん、やっぱ男だと難しいな」
何が、と聞く暇もなく、ヴェインはぎゅっと育った胸筋を両側から手で押して挟むようにした。
「はは、挟めた......。ちょっとだけど」
ヴェインは、そのまま亀頭をぺろぺろと舐めながら、胸に竿をすりつける。
「んん、んぢゅ、はへ、ひもちー?」
上目遣いでヴェインはそんなことをランスロットに聞く。そんなの、気持ちいいに決まっていた。正直挟まれているという感覚はあまりなかったが、あまりにも視界の暴力すぎる。透明な粘液でヴェインの胸がすっかり汚れててらてらと光っているのが証拠であった。
自分ばかりが翻弄されているようでランスロットは悔しくて、ヴェインの後頭部をしたからなで上げる。そうすると、あ! ヴェインが声を上げた。普段短髪にしているぶん、なにも触れるもののない後頭部はヴェインの弱いところだった。
「ば、ちょっと、ランちゃん。俺もへんな気分になるから......」
もぞもぞとふとももをすりあわせて、ヴェインは抗議する。
「いいだろ、俺もキツいし、いれたい」
「準備してないし、今日はランちゃんに気持ちよくなって貰う日だからダメなんだってばあ」
そんなランちゃんにはこうだ! とヴェインはとどめと言わんばかりに口の前に晒されたランスロットの亀頭をぱくんとくわえこむ。
「おいっ、ヴェイン!」
そのままちゅうちゅうと吸うようにされれば、限界をむかえていたランスロットの陰茎はいとも簡単に暴発した。
しかしヴェインは口を離さず、そのまま射精中の陰茎から精液を吸った。
「おい、きたな......っ!」
慌てたランスロットがヴェインの頭をむりやり剥がすが、手遅れで、ヴェインの口とランスロットの陰茎に汚い糸が引いた。しまった、中に出してしまったとランスロットが思っている一方で、ヴェインは口に溜まった精液をゆっくりとごく、ごくと飲み下した。
「あ~~、苦かった。はあ、ランちゃんの精液、すっげえ濃かった!」
「の、飲んだのか」
「へへん、ごちそーさまでした!」
「ごちそうさまじゃないだろ......」
「ダメだった?」
「............ダメじゃない」
一度射精してしまうと、復活までに時間がかかるのが男の辛いところで、ヴェインに射精させられてしまった以上、ランスロットは次は絶対仕返しをしてやるしかないと誓うことしかできないのであった。
おわって