被告人より愛をこめて
(瑠璃独 あらすじ 瑠璃川一葉被告の初公判についてのなんちゃってインターネットニュース)
<シンジュク連続強盗事件裁判>瑠璃川被告「世のためになることをなにかしたかった」
東都シンジュクディビジョンで起きた連続強盗事件の最初の公判で、犯行グループのリーダーである瑠璃川一葉被告(29)は、検察側の主張を静かに聞き入れ、「起訴内容に間違いありません」と深く反省した態度で頭を下げた。弁護団は情状酌量の余地があると主張し、減刑を争う姿勢を見せた。
◆犯行の動機
瑠璃川被告は、起訴内容を認める一方で彼の同僚でディビジョンラップバトルに出場している観音坂独歩(29)への妬みとみられる犯行動機については「それはありません」と否認した。友人関係だったと話し、「尊敬していた。彼に釣り合う人間になりたいと思っていた」と敬意を示した。一方で犯行グループの仲間については「人のために強盗をすると集ったが、正直信用ならなかった。向こうは自分(瑠璃川被告)のことはどうでもいいようだった」と供述。「彼(観音坂独歩)はすばらしい人です。できれば裁判で名前を出したくなかった。迷惑をかけたくない」と口にする場面もあった。
◆「彼が止めてくれなかったら化け物になっていたかもしれない」
被告は最後の質問で、なぜ観音坂独歩に居場所を知らせるメールを送ったかということについて「本当は犯罪などしたくなかった。彼に止めてもらえば救われるかもしれないと期待した。裏切って申し訳ないという気持ちがあった」と涙を見せた。
◆「どうか彼に僕のことを聞かないで欲しい」
ディビジョンラップバトルに出場する観音坂独歩はこの場に参考人として呼ばれなかった。中王区の指示によるものだった。被告はそのことについて、「(仕事やバトルで忙しい)彼が裁判で忙しくなるようなことがなくてよかった」とほっとした表情で述べた。そして、「もしこの場に彼に対してインタビューをしようと思っている記者がいるならやめて欲しい。どうか僕のことを聞かないで、そっとしておいてあげて欲しい」と頭を下げた。