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​触るな危険

​​(ひふど前提 蟒蛇×独歩 あらすじ:美々海と付き合うためにひふどをはめようとした蟒蛇だったが、自宅にいるところを独歩に見つかってしまう。とっさに嘘をつくが、秒でバレてもう二度と女の子で射精できないようにえちえちサドお姉さん観音坂に罵られながらマゾ射精しまくってしまう。


 あのミジンコ野郎を始末できたら、旦那と離婚してあんたと結婚してもいいよ。
 美々海は銀蛇に向かってそう言った。
 美々海は銀蛇のエースだし、よく酒を入れてくれるいい女だったが、銀蛇がプライベートでの交際をもちかけるたびにその長い黒髪をいじりながら、でも私の心は一二三くんのものなの、と言うばかりで取り合ってくれやしなかった。
「ねえ銀蛇。悪いけど、この世の男は二つに分かれるの。一二三くんか、そうじゃないか」
 旦那をほうってホストの銀蛇とほとんど不倫関係のようなものになってなお、いい女ぶって美々海はシャネルの香水を体に吹き付けているような奴だった。
 普通そんな女に惹かれるような男などいようはずもないが、銀蛇は脳がないことにかけてはミジンコを超えるようなちっぽけな男だったので、そんな悪ぶっている美々海をなんとしても手に入れたいと、一層思うのだった。
 一二三に焦がれるこの女をモノにすれば、俺は一二三よりもいい男ということになる。そんなふうに愚かな勘違いをしてさえもいた。

 ある時、美々海が一二三には同居人がいるのだとぼやいた。銀蛇は、店のナンバーワンである一二三と会話したことはあまりなかったが、ディビジョンラップバトルのシンジュク代表としてよく彼とともに取り上げられる冴えない風体の男がいることは知っていた。そいつはどうも、一二三の幼馴染で同居しているらしいのだと美々海は恨めしそうに爪をかんだ。美々海は自分の卓にいるときはほとんど一二三の話しかしないので、自然と銀蛇も一二三のプライベートについて調べるほかなかったが、やはり同居は嘘ではないらしい。
「銀蛇、私あんたのこと好きよ。結婚してあげたっていい。心は一二三くんのものって決めているけれど、あんたのこと、ずっと指名してあげてるくらいに好きなのは本当」
 美々海は酒を口にしながら、婀娜めいた笑みを浮かべて蟒蛇に言う。その顔にはファンデーションの粉がういていて、口紅の色だって似合っているとは言いがたかったが、銀蛇にとっては惚れた女以外のなにものでもなかった。
「だからね銀蛇。一二三くんの同居人を消して欲しいの」
 それはどう考えても、悪魔の甘言だった。それでも、銀蛇は頷くほかなかった。惚れた女の頼みでもあったし、あの伊弉冉一二三を陥れてやれれば美々海が自分を見てくれるのではないかという期待もあったからだ。

・・・

 美々海の旦那を観音坂独歩のものと思われるやすっぽいネクタイで絞め殺すと、銀蛇は大きく息をついて、一二三の家のソファに座り込んだ。
 果たしてこんなことで一二三の同居人――観音坂独歩が捕まってくれるかは分からなかったが、いざとなれば裏から警察に金を握らせて言うことを聞かせればいい、と判断し、美々海から預かった合鍵の束をポケットにしまいこんで、とっとと逃げてしまおうと玄関に向かった。
 そのときだった。
「一二三、ただいま――――あ、あの。どちら、様、ですか……」
 その〝犯人〟になる予定の観音坂独歩本人が、家のドアを開けたのは。
「えっ、あ!? ふ、不法侵入者!? け、警察っ! 通報!?」
 暗がりのなか立つ銀蛇を見て、やせぎすの男はあわあわとガラケーを取り出す。今通報されては非常にまずい、と銀蛇はなるべくやさしい顔を作ってやんわりと制した。
「いやあ! あなたが一二三さんの同居人? 俺、蒲郡(がまごおり)っていいます。いやね、ちょっと、俺らの店でトラブルがおきちゃって。いま一二三さんにはその対処にあたってもらってるんですけど、その代わりに、その~~~~、俺が合鍵借りてちょっと倒れた人をつれてきて休ませてるんすわ。すいません驚かせちゃって……」
「あ、ああ……、そ、そうなんですか。ちくしょう一二三、連絡くらいいれろよ……」
 ほっと息を吐いて、独歩はネクタイをゆるめた。
 ――だまされやすいやつでよかった。
 銀蛇はほくそ笑んで、落ちていたと言って先ほどまで美々海の旦那の首を絞めていたネクタイを独歩にわたした。
 否、渡そうとしたのだ。
「な、わッ!」
 突然ぐい、とネクタイごと銀蛇の手が引かれ、独歩に覆いかぶさるかたちになった。そして、耳元に低い声で、
「嘘つき野郎」
 とささやかれた。

・・・

「へーえ、本当は蟒蛇銀蛇っていうんだ、あんた。おかしいだろ、一二三は同僚に鍵を貸すなんてことはしたことがないし、合いかぎを作った話もきいたことがねえよ」
 リビングのゆかに引き倒された銀蛇は、馬乗りになった独歩にジャケットのなかをまさぐられ、名刺を抜かれた。GINDAと書かれたfragranceの名刺を、独歩はじろじろと見て、そしてごみのようにそこらに放った。
「どうせ、一二三に女を盗られたとかなんとかいう逆恨みかなんかだろ。痴情のもつれは、よそでやってくれないか? 俺は残業続きで疲れてるんだ」
「ひ、悪かった、俺が悪かった。謝るから、あやまる……」
「謝って済むなら警察はいらんだろうが、この色ぼけホスト」
 ギロリ、とうろんな目が銀蛇をにらむ。その姿は、ヘビににらまれたカエルのようだった。
「通報すると、一二三に迷惑がかかるんだよ。分かるか? ナンバーワンホストの家で死体がでたなんてゴシップ、クソどもが嗅ぎつけたらあいつがひどいめにあうかもしれない。あいつはな、死に物狂いで今の地位を築いているんだ。軽々しくその辺で火遊びなんかしやがるあんたみたいな底辺ホストとは違う。…………いいよ、もう女関係で二度と遊べねえようにしてやる」
 独歩は銀蛇をにらみつけると、銀蛇のベルトのバックルに手をかけた。
「おい、おいなにすんだ!」
「なにって、コレだよ。コレ」
 慌てる銀蛇に、独歩はべえ、と舌をだして見せ、手をわっかにして目を細めた。
 そのままスラックスのまえたてを開いて、パンツをずらし萎えた陰茎を握る。そして、あ~んっ♡ とわざとらしく声を上げて、独歩は蟒蛇の陰茎をぱくりとくわえこんだ。
「あ゛っ! 待てっ」
「ん~? じゅっ、んむっ♡ じゅぱっ♡ じゅぱっじゅぱっ♡」
「待て待て待てま゛て゛ッ!!!!」
「んっ♡ ん♡ 待たねえよ♡」
 じゅるるるるる! 手を使って竿全体を扱き、舌で裏筋を舐める。ときおりカリをもてあそぶようにくすぐられ、極めつけには喉の奥で締め付けられすいつかれるバキュームフェラに、情けない声を上げて、みるみる勃起した銀蛇は即座に敗北射精した。
「あっ、あ~~~~~ッ!」
「んぐっ……♡ 彼女のお口じゃないのに、野郎の口なのに、射精♡ しちゃったなぁ♡」
 びゅるるる!!!! と勢いよく噴射した精液を独歩は飲み込まず、たまったそれを銀蛇に見せつけると、それを勢いよく床に吐き出した。びちゃ、と音を立てて汚いそれは床に広がった。
「のむわけないだろ。バカ♡」
「……ッ、……! 許し、許して……」
「許すわけねえだ、ろっ♡」
「お゛あ゛ッ……!お゛っ~~~~~ッ♡」
また、じゅるるるる! とイッたばかりのちんぽを勢いよく吸われ、銀蛇は無様に再び射精をした。
「はっや……♡ 彼女以外に勃起して射精するクソバカちんぽはこうしてやろうなぁ♡」
 独歩は嘲るように笑うと、見せつけるように下を脱ぐと、びくびくと震える陰茎をやわらかいももでぎゅう♡ とはさんだ。
 そして、それを太ももで擦るように腰をゆさゆさと揺らす。
「銀蛇さん~♡ 太ももどうですか♡ あ、もう堅くしてるけどいいのか~? ここは彼女のおまんこじゃなくて俺の太ももですよ♡ 男に太ももでおちんぽぎゅ~ってされるのいいんだあ♡ バカだなあ♡」
「~ッ! あ゛ッ♡ はあっ! やめ、出ッ、出るから、やめろ……!」
「銀蛇さん♡ がんばれ♡ こんなクソザコ短小ちんぽじゃ俺、ぜ~んぜんイけねえよっ♡ もっとつよくてかたいのでこすってくれないと、ちっとも感じませんよお♡」
 ゆさっ♡ ゆさっ♡ と激しく腰を振られ、やわらかな筋肉のついた太ももにみちみちと挟まれて銀蛇はまともに声すら上げられず、3回目の絶頂に達する。
「~~~~~ッ!!!!」
「は~い♡ びゅっびゅっ♡ ざっこいお射精気持ちいいな♡ 好きな女の子のおまんこに出せない無駄精子びゅーって♡ いいのか♡ 俺まだぜんぜんイってないぞ♡」
 声も出せずに絶頂した銀蛇を、独歩は虫けらをみるような目で見下ろして、変態♡ と罵った。
「一二三の小判鮫みたいな同居人の♡ ふとももでちょっとぎゅ~ってされただけなのに、イッちゃうクソザコおちんぽ♡ へんたいさんだなあ銀蛇さん♡ 一二三の使用済、お下がり素股おまんこに負けちゃうんだな……♡」
 罵られる銀蛇は、もはや抵抗する力も残っていなかった。連続射精で馬鹿になったあたまで、ただもうこの絶頂地獄から解放されたい、助かりたいと、それだけを考えていた。それなのに、独歩にさわられるだけで、勃起は止まらない。
 素股を辞めた独歩は、銀蛇に覆い被さるようにして耳元に口を近づけると、内緒話をするような小さな声で、ささやいた。
「じゃ、負け犬の蟒蛇さん……♡ びゅーって、無様にせーし♡ オナニー射精、していいですよ……♡
ミジンコオカズにしながら♡ しこしこ♡  しこしこ♡ ほら、手なんか使わなくなって、俺がしこしこ♡ ってオナ指示するだけでどぽどぽきたない先走りだしてる……♡」
「して、な、してな……」
「してるだろうが。ほらもう、俺に欲情して、種付けしたい♡ したい♡ ってダッサイ腰ふりしてるくせに♡ ひふみに抱かれまくって♡ エッチになった俺のからだ見て、ズリネタにしてんだろ雑魚♡」
「ッ!」
 ぎゅ、と急に陰茎の根元を握られ、射精を止められた銀蛇は、荒い息を吐いてもだえ苦しんだ。
「……イキたい?」
 銀蛇の陰茎を強く握ったまま、独歩は聞いた。そうだ、イキたいに決まっている、男なら、射精寸前で止められるのが苦しいことなど、お前もわかるはずだろ、と銀蛇は思い、必死に首を縦に振った。
 だが、射精は許されず、独歩はニタリと笑うと、
「じゃあ、ほら、言ってみろよ。カメラで録画しといてやるから。『俺は観音坂独歩の奴隷ちんぽです。女なんてどうでもいいから、射精させてください』って……♡」
 と、悪魔のような取引を持ちかけた。否、こんなものは取引ではない、命令であった。性器を人質に取られた銀蛇には、もはやその言葉を復唱する以外に出来ることはない。自分が嵌めようとした男に、いいようにされ、奴隷宣言までさせられてしまうのはあまりに屈辱だったが、それ以上に、銀蛇はこの淫蕩としか言えない絶対的女王に、人権を蹂躙されることに対してすさまじいほどの興奮を覚えていた。
「いい子……♡ じゃあ♡ いただきます♡」
 銀蛇が震える声で奴隷宣言を行うと、独歩はにっこりとやさしく微笑み、一気に根本までそのアナルでじゅぷん! と勢いよく食わえこんだ。
 ぎゅううう♡ というきつい締め付けに、我慢を余儀なくされていた銀蛇は即座に絶頂する。
「あ゛、あ゛ッ!!!!」
「早漏だし、精液ぜんぜん勢いないじゃないか。こんなんじゃ子宮にとどかねえよばーか♡ もっと気張れよ♡ ミジンコ野郎のおまんこに負けるな♡ 負けるな♡」
 がんばれ、がんばれ、と嘲りにも近い、いや実際嘲りなのだろう応援を受けながら、銀蛇はその淫らな穴に搾り取られ、精液を噴射し続ける。
「あっ、うううっ!」 
「またでた……♡ よわい射精だな~? こんなざこちんぽ、好きな女性に幻滅されるぞ? ああ、もう女性には使わないんだっけ……?」
 ほらもう一回、と言われて、銀蛇の意識はそこで途切れた。抜け殻のようになった銀蛇を見て、独歩冷たく「俺は一度もイってねえよ」と言い放ち、それから何事もなかったようにパンツとスラックスをはき直して、携帯電話を開いた。
「ああ、もしもし。一二三、大変なんだ。家にお前を恨んでるやつがやってきてて……」

 

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