どうせ届かぬ思いなら
(くり♀へし♂ 現パロ 姪叔父)
※逆アナルです! くり→へしへのペニバン挿入のみ。長谷部くんのちんちんは使いません。
※ラブハメじゃないです。レイプです。
俺の七歳年上の叔父は同性愛者で、俺のことは恋愛対象にない。
それを知ったのは夢見るお年頃が過ぎた中学生のとき。じぶんはずっと好きだった叔父さんとは付き合えないのだと知ったとき、俺は自分の部屋に閉じ籠もって少し泣いた。
国重は、男が好きで、女の俺は恋愛対象に見ることができないのだ。これからずっと、一生。
そう思っても、簡単に諦めて胸の奥にしまっておけるものではなかった。高校生になって、成長していく自分の体が、疎ましくなった。周りの女子にはうらやましがられるほどに大きくなる胸も、どこもかしこも曲線でできるようになったからだも、叔父の好きなそれからかけ離れていく様で全部嫌だった。
声だけは、男のようなハスキーボイスだったことを神に感謝した。一人称は俺にして、男っぽく振る舞った。そんなことして、本物の男になれるはずもないのに。
無駄な努力だった。当たり前だ。俺は男じゃない。どうしたって、女だ。だから、同性が好きな国重の恋愛対象にはずっと入ることがない。
でも、諦めきれなかった。どうしようもなく、好きだった。
男になりたい、と思った。
どだい無理な話だった。
・・・
その日、俺はひどく酔っていた。なぜなら、昨日まで付き合っていた彼氏にフラれたからだ。
「長谷部さん、ごめん」
と言って、婚約指輪を返されて、俺は絶句した。結婚を考えていた相手だった。俺と一緒にオランダに行く勇気がない、とそいつは言った。
なんだ、もう二年も交際しておいて。婚約指輪も交換して、将来はオランダで結婚するんだって誓ったじゃないか。
しかし俺は、フラれたのである。交際相手が去ったバーカウンターで、俺は酒をぐいぐいあおった。なじみのバーテンダー、長船が止めるのも聞かず、ばかみたいな飲み方をした。
べろべろに酔っ払って、そのまま長船が呼んだタクシーに乗り込む。こんな姿で帰ったら、姪に怒られるだろうな、と思った。
実家の奈良から、東京の高校に進学してきた姪は、俺の独り身には大きいマンションのひと部屋に住んでいる。
俺の性嗜好はとっくの昔に家族にばれているから、姪は付き合いやすい相手だった。偏見もないようだったし、なにより物わかりがよかった。
俺が泥酔して帰ると、まだ起きていたらしい姪はさっと水を出してくれた。
どうしたのか、なんて直接は聞いてこなかったが、目がどうしたのかと問うていた。
「……今の彼氏に、フラれた」
それだけ言うつもりだったのに、堰を切ったように言葉が口から漏れる。ああ、かわいい姪にこんなはなしをしたかったわけではないのに。
「オランダに行って、籍を入れる勇気がないと言われたんだ。……俺は、この国でなくて、よその国でなら、しあわせになれると思って……それなのに、あいつは、重いと……」
俺は体育座りになって、まるまって泣いた。
「好きだったんだ。本当に……なんで、フラれちゃったのかな……」
みっともなく泣く俺に、姪は黙って背に手をおいて、黙って慰めてくれた。俺はそれに甘えて、しばらく泣いた。
・・・
叔父が二年付き合った相手と別れたらしい。
ぼろぼろになって帰ってきた叔父は、一回りも二回りも小さく見えた。
好きだったのに、とこどものように泣く叔父に寄り添って、俺が男だったら、と思った。
俺が男だったら、ここで「俺なら、お前を泣かせたりしない」と言って抱きしめられただろうか。
俺が男だったら、この弱っている叔父を自分のものにしてしまえたかもしれない。
聞き分けのいい顔をして、考えるのはそんなことばかりだった。
叔父が泣き止んで、泣きはらした顔で少し笑って、
「迷惑をかけたな」
とだけ言って部屋に帰ってしまった。
それから、叔父は荒れた。毎夜毎夜、仕事帰りにどこかに出かけては、日の出より前にぼろのようになって帰ってくる。
それでもちゃんと出勤するような頃にはしゃっきりとした格好をして、いつもの叔父になっているのだから何も言えない。俺は、気づいていないフリをするだけだ。
俺ももう高校生なのだから、バカじゃない。叔父の首筋にチラリと見えるキスマークを見逃すほど、風邪だとごまかすかすれた声が情事によるものであると見抜けないほど、子供ではないのだ。
俺は、最近の長谷部に腹を立てていた。特定の相手を愛しているのなら、文句は言えない、言う資格はないと思っていた。しかし今はどうだ。どこの誰とも知らぬ男のものをくわえこんで腰をふっているだけじゃないか!
それなら、それならと思った。
俺だって、いいだろう。
俺だって、できるだろう。
邪悪なささやきが、脳内にこだました。
・・・
俺が目を覚ますと、両手が動かないことに気がついた。はっとして顔を上げると、ベッドのヘッド部分にネクタイでぎっちりと両手首が縛られている。
どういうことだ。まさか、泥棒! 警察に通報とも思ったが、うつ伏せ状態では充電器につながれたスマートフォンには届かない。
「焦らなくていい」
じたばたと暴れる俺にむかって、そんな声がかけられた。姪の廣光の声だ。ああ、姪が無事なら、一安心だ。そう思ったのもつかの間、
「俺が縛った」
淡々と、信じられないようなことがハスキーボイスで告げられる。
「は、廣光、どういうことだ」
「国重は、最近夜に出かけすぎだ。どうせ、知らない男を引っかけて遊んでいるんだろう。それくらいわかる」
「あ、ああ……。すまない。わかるよな」
独り寝がさみしくてやっていたことだったが、さすがに度が過ぎていた。廣光に心配をかけるだなんて、悪い叔父だ。それに、年頃の女の子である廣光が俺の性事情を垂れ流されて怒らない訳がない。反省をして、もう行くのはやめようと思う。
「もう、夜に出かけたりしないから、コレをはずしてくれ。今日はお前と過ごそう」
「そういうことじゃない」
ぴしゃり、と言い切られて、俺は困ってしまった。廣光は怒っているようだった。
「俺は、もう我慢ならない。ちんこがあれば何だっていいんだろ。この淫乱」
「いっ……」
こんなに罵倒されると思わず、絶句する。確かに最近の俺の行動は、そう思われてもおかしくないくらいにただれていたし、確かにさみしさを埋めるために抱かれていた。
だけど、淫乱だなんて言葉が、かわいい姪っ子から出るだなんて思わなかったのだ。
「だから、俺でもいいだろ、国重」
ぽつんと落とされた言葉を理解する前に、廣光はうつ伏せの状態で身動きがとれなくなっている俺のスウェットに手をかけた。
・・・
「お、おい、何する気だ!」
そんな国重の声は無視して、俺は手にローションをぶちまけると、剥いた尻の穴に指を突っ込んだ。
「ひいっ!」
国重は昨日も誰か、知らない男に抱かれてきていたのは知っている。だからすんなり俺の指は国重の尻に入った。
「なあ、国重、どこがいいんだ。教えてくれ」
「や、やめろっ。廣光、なにして」
「かわいそうなおじさんを犯してあげてる」
ぐちゃぐちゃとすぐ音をたてて三本も飲み込んだ国重の淫乱な尻穴は、俺の指をきゅうきゅうと締め上げて喜んだ。それが俺のことを求められているようで、少しうれしかった。
「…ひろ………みっ! つ、やめ…ろ、こォっ! んなのおっ! かしいッ!」
指を直腸内でばらばらに動かすと、いいところにあたっているようで、拒絶の言葉を並べても、もはや甘いあえぎ声にしか聞こえない。
国重が、俺の手で、気持ちよくなっている。
それだけでひどく興奮した。
「わかってる。おかしいよな。大丈夫だ。国重の一番ほしいのは、ちんこだもんな」
おれは、サイドテーブルに置いておいた、ペニスバンドを手に取る。国重を抱ける男に憧れて、通販で買ったはいいがみっともなくて放置されていたそれが役に立つ日が来るとは思わなかった。
それを制服のスカートの下から足を通してベルトのホックをしめ、装着する。
「廣光、何考えてるんだ。やめろ!」
無理矢理首をひねって顔を後ろに向けた国重の顔が蒼白になる。これから何をされるのか分かっているようだった。
「すぐ気持ちよくなる」
俺はそう言って、ペニスバンドにローションをかけ、国重の尻に当てる。
「ひっ」
まるで生娘のような声を上げて、国重は怖がった。淫乱の癖して、姪に犯されるのが怖いらしかった。
「いれるぞ」
そのまま腰をしずめていくと、ずぶずぶとs人工のペニスは埋まっていった。
「ああっ……、うぐっ、ああっ……うっ!」
国重は顔をマットに押しつけ、耐えるようにうめいた。そのまま腰を進めると、ぴたりと自分の腰と国重の尻が重なった。
「全部、入ったな」
「はあ、は、やめろ。やめてくれ、ひろみ、ぐっ!」
腰をグラインドさせると、国重は拒絶の言葉を中断させた。つながっている、と思った。
あんなに悩んでいたのに、こんな簡単につながってしまえるだなんて、おかしい。
「やだっ! いんっ! やだ! …っ! やめぇっ…はーっ……んんっ! …めてく…んっ……! くれっ…」
がつがつとそれこそ『掘る』ように腰を動かすと、国重はひどく嫌がった。当たり前だ。姪にこんなことをされるなんて、思いもしなかったろうから。
しかし俺はそんなことは聞いてやらない。
「どこの誰とも知らないヤツのちんこ加えて喜ぶド変態なんだから、ちんこさえあればなんでもいいんだろ。ほら、国重、嫌がっても勃ってる」
「ち、ちがっ」
「違うわけない。女の俺でも結局ちんこさえあれば犯してもらえてうれしいんだ、国重は」
「ちがう、ちが、あ、えぐっ、うう……。はぁっ、はぁ、あ! あ、そこはだめだっ」
抜き挿しをくりかえすと、浅いところで長谷部の声が急に裏返った。
前立腺だ、と俺は察して、そこを重点的につく。
「やだ、ひろみつ、おおっ! れがわるかったからっ! っ! おれ…がああッ!」
「なにが悪かったか、わかってないくせに、よくいうっ」
「あっ、あっ、あんんっ! あぁあっ! ううぅっっ」
前立腺を責めると、すぐに甲高い、甘いあえぎに変わった。やっぱり、国重はちんこがあれば何でもいいんだ。うれしいような、悲しいような気持ちがした。
「そんなにちんこがほしくてさみしいなら、俺がこうやって、毎晩、好きなときにしてやる。ニセモノでも、気持ちいいんだからいいだろっ」
「やらっ、おれ、そんな、ひっ、ああっ、あ~~~~~!」
国重は、嫌がりながらも、びしゃりと射精した。やっぱり、きもちいいんだ。俺も興奮で、ぞくぞくする。
「おじさん、もっとやろうな。もう、どこにもいかないって、俺の偽ちんこだけしゃぶるって、誓えるように」
ぐっと奥まで突き入れて、背中ごしにささやくと、国重はぶるりと震えた。それはきっと、期待の震えではないということは分かっている。
でも、俺はもうこの衝動を止められない。
国重を絶対に、セクシャリティを超えて俺のものにしたい、するのだという思いを。